預言者と選挙~ミャンマーの軍部クーデターとトランプ前大統領と戦前日本~
ミャンマーで軍部がクーデターを起こし、アウン・サン・スー・チーさんなど民主派の人たちを拘束した。
日本もほんの90年前は軍国主義の国だった。
1931年 満州事変
1932年 5・15事件
1936年 2・26事件
5・15事件も2・26事件も大きなテロやクーデター未遂であるが、その間には、たくさんのテロやクーデター未遂事件があったのよ。血盟団事件とか10月事件とか…。
やはり政治に軍部が口を出すと、良いことがない。私は「国には軍隊が必要である」という立場だが、その軍隊が暴走しないようにコントロールするシステムが必要よ。
日本が破滅したのは、軍隊を抑えられなかったから。
「統帥権の干犯問題」に焦点を絞ってお話ししたのが、こちら👋😄。遡ってお読み下さい。
あと、もうひとつ軍部の台頭を許したものがあるとしたら、「軍部大臣現役武官制」よね🤔。陸軍大臣と海軍大臣は現役の軍人でなければならないという決まりよ。山県有朋が導入したが、大正時代は現役武官でなくても良くなったのよ。それが復活したのは、2・26事件後なのよね🙄。
「軍部大臣現役武官制」が復活した建前は、軍部を押さえるには現役のお偉い武官でなくてはならないということだけれど、本音は内閣を軍部が操るためよ😱。
だって内閣が軍部のいうことをきかなければ、軍部は陸軍大臣や海軍大臣を出さなければ良いんだもの。軍部が大臣を出さなければ内閣は組閣できない。
この「軍部大臣現役武官制」を復活させた首相は広田弘毅。後にこれも原因の1つで、文官で1人でA級戦犯で絞首刑にされたわ。
軍隊は国に必要なもの。独立国となるためには自衛する力がなければならない。自衛する力がなければ、独立を維持できない。そうそう、どこにも属さず中立という立場になるにも力がいる。力がなければ中立なんてできやしない。その力の1つが軍隊なのよ。
昔、といっても、ほんのつい最近まで、「軍隊なんていらない」と主張する党があり、有事法を作ることを議論することも反対する人がいたなぁ🤔。非武装中立なんて絵空事よ😓。だってスイスをご覧よ。平和で穏やかなイメージの永世中立国スイスには強力な軍隊があるのよ😌。
今回のミャンマーの軍事クーデターは、昨年の選挙で民主派が大勝したのが原因だ。軍部は不正選挙だったと主張する😱。
いや~、アメリカ前大統領トランプ氏も、最後まで大統領選挙に自分が負けたのは不正があったからだと主張し続けた。いや、主張し続けている。
トランプ氏が直属の軍隊を持っていたら、ミャンマーのようなことがアメリカで起きていたかもしれない😨。だって支持者を煽り、議事堂に支持者を乱入させたんでしょ😣。いや「させた」というと、問題がありそうだから、彼の演説で結果的に支持者が乱入したとでもしておこうか。
アメリカはこれまで独裁者を出していない民主主義の国よ。全て選挙で政権交代をしてきた。今回も、最終的にはトランプ氏は不承不承でも選挙結果を受け入れた。
ということは、民主主義とは、権力者に軍隊を持たせないことと、軍部に権力を握らせないことが重要なことであるといえそうね🤔。
軍人は勘違いしやすい。なぜなら国を守るという崇高な使命を遂行するために、武器を持つからよ☝️😣。
武器で人を殺す。恐怖を与える。人に恐怖を与える武器を持つと、「自分は人を殺したり恐怖を持たせたりできる選ばれた人なのだ」と思う人も出てくる。国を守るために人を殺す力と、政治や経済を動かしたり法を管理する権力とは別のものよ。
でも、それが一緒のものと勘違いして狂う可能性があるのが軍隊であり軍人なのよね😓。
自衛隊の隊員が自分の命を省みず国や国民を守るその使命感と任務の遂行には敬意を払い、頭が下がる思いだ。しかし、だからと言って、自衛隊に国の政治を任せようとは思わない。
そこで大切なのは「シビリアン・コントロール」よ。軍人でない政治家が軍隊を統制するのが民主主義の原則の1つよ。
だって主権は国民にあるんだもの。軍人は主権者が選んだわけではないわ。私たち主権者が選んでない者が政治を行って、その被害は私たちが受けるのはおかしいわ。
クーデターを起こしたミャンマーの軍事政権は、軍主導で選挙を行うというけれど、ご自身たちの納得する結果でなければ何度でも選挙をしそうだわ😱。
トランプさんにとっても軍事政権にとっても選挙は現代のおみくじのようなものかもしれない。その心は、自分の納得する結果が出るまで何度でもやり直せるものということよ☝️😓。トランプさんはやり直さなかったけれどね😌。
でも、選挙の結果って、結局は神の声なのよね🤔。結果がどうなるかは分からないし、一票でも多く票を集めた者が勝つんだから。大衆の意思がどうなるかは神のみぞしる。そして大衆の意思の結果は神の意思。