つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

連載小説~深夜の謀議その4~「つれづれなるままに歴史を語る第5部」

(1)前回までのお話

さて、前回のお話はこちら👋😄。リンクを押していくと、第1話まで遡れるわ😉✨


連載小説~深夜の謀議その3~「つれづれなるままに歴史を語る第5部」 - つれづれなるままに

さて、私の弱小ブログの中で最も人気のないシリーズが、この「つれづれなるままに歴史を語る」なのよ。でも、この「つれ歴史」の中で少し人気のあるのが、この歴史小説シリーズ。「お暇なら読んでね」というスタンスで、1回1500文字程度のライトな不定期連載小説よ😉✨

 

(2)天皇家を黄泉の国に封じ込めるとは①

不敵な笑みを浮かべた天海。天海は天文5年(1536年)に生まれ、 寛永20年(1643年)に亡くなった安土桃山時代から天台宗の僧である。家康のブレーンであり、江戸幕府の朝廷政策・宗教政策に関与した人物だ。108歳まで生きたなんて、怪物よ。現在の年齢に換算するには0.8を割ってやればよいとされる。とすると135歳だ😱。

家康

「天海に妙案があるのだな。」

 

天海

「大御所様もお考えがございましょう。」

 

家康

「いや、そなたの考えを聞きたい。」

天海

「さすが、慎重であらせられる。」

と、また、笑みがこぼれた。

 

家康と天海の関係には諸説がある。が、ここでは触れない。

天海

「 『華厳経』に善財童子のお話があります。それをご参考にされては。」

 

家康

「なるほど。しかし、そちは天台宗であれろう。」

 

天海

華厳宗天台宗の影響を受けていますので。それに我が国は何でもごった煮にするのが風土でございます。」

今日の天海はよく笑う。朝廷を封じ込め、宿敵豊臣氏を滅ぼす謀議をしているのだから、当然なのかもしれない。天海は、朝廷を敬っている。朝廷は尊敬の対象ではあるが、実際に政治を行うべきではないと考えている。政は穢れている。年貢を農民に納めさせ、取り締まりもしなくてはならない。こういった行為が穢れているのである。この穢れた行為は、殺し合うという穢れから生まれた武士が行えばよい。

 

天海は、昔、織田信長に使えたことがあった。信長は天皇の権威を乗り越え、天皇を抹殺することで神となろうとした。だから、あのとき、信長に謀反した。

 

横にいる羅山には話の内容が分からない。しかし、プライドが高く、才気走る羅山は、さも内容が分かった振りをしている。家康はそんな儒者羅山が好きだ。かたや70歳を越えた老人。かたや30歳前後の若者だ。当時であれば、家康にとって羅山は孫か曾孫の年齢だ。しかし、女性の好きな家康は、関ヶ原の戦い後、子をなしている。例えば後に水戸藩の祖となる2年前に元服した頼房は、11歳である。60を越えて、現代の年齢に換算すると70を越えて子をなしたことになる。これをうらやましいと思うかいなかは人それぞれであるが。

 

(3)終わりに

今日はこれまでといたしましょう。あくまでも小説ですので虚実を織り混ぜています。脱線(司馬遼太郎風に言うと『余談であるが』)が多くてなかなか先に進みません😅。打ち切りなったらごめんなさい🙇。