つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

塾講師の本音相談室②

先日、外部の新中3生の保護者と面談した。1月まで塾に通っていた。成績が上がらないので、1月末でその塾をやめ、今、塾を探しているという。今、学校が休校で、家で1日中、オンラインゲームをしているそうだ😅。

 

そして、こんな話になった。

 

👩「勉強のやり方が分からないって言うんです。それで勉強せずに、家でゲームばかり言っています。」

 

👨‍🏫「それはお困りでしょう。勉強のやり方が分からないってと言うんですね。」

 

👩「はい。」

 

👨‍🏫「勉強のやり方は、教科書を読み、問題を解き、分からなければまた教科書を読んだり、または解答解説を読んで、解き直す。シンプルなものですよ。」

 

👩「『覚えられない』と言うんですよね。」

 

👨‍🏫「覚えられないのか、覚えようとしていないのか、本人と話さなくては分かりませんが、多くは覚えようとしてしていないんですね。『勉強の仕方が分からない』とおっしゃるお子さんは『覚えようとしていない』ことが多いものです。」

 

👩「そうですね。息子を見ていて分かる気がします。」

 

👨‍🏫「ここに種子植物の説明が書かれていますね。『花をさかせて種子をつくり,種子でなかまをふやす植物』と書かれています。私が口頭で説明するときも『種子植物とはね、花をさかせて種子をつくり,種子でなかまをふやす植物です。』と言うでしょう。文字で読むか、耳で聞くかの違いですよね。文字を読めないのなら、他に課題があるのでしょうが、何も勉強しなくても定期試験で30点台を取るのであれば、読んで理解できるはずですよ。」

 

👩「家だと集中できないと言って、全く勉強をしないのです。」

 

👨‍🏫「ゲームだと集中できるんですね。」

 

👩「(笑)だから、勉強に集中できる塾に行きたいというのです。」

 

👨‍🏫「勉強する環境を整えるのは大切です。その点は、家は自分にとって勉強する環境ではないので、塾に通いたいと言えるのは、自分を客観視できていて立派だと思います。」

 

👩「どうすれば良いですか?」

 

👨‍🏫「『勉強の仕方』や『家』が勉強しない主な原因ではないことが多いのです。それは、「勉強の仕方が分からなくても勉強する」とも言えますし、「家を勉強する環境にして勉強する」とも言えるからです。もう少し核心に迫ると、『勉強の仕方が分からないから勉強しない』ではなく『めんどくさいから勉強しない』となります。」

 

👩「分かります。」

 

👨‍🏫「ここをまず自分で理解し、意識して勉強しないと、どこの塾に行っても同じことの繰り返しとなる可能性が高いのです。まずは、このコロナによる休講が終わったら、ご希望がございましたら、本人と面談しましょう。」

 

まぁ、1時間くらい面談したのよね。初対面の方には、いうのがこれで精一杯。

 

この1時間の面談の要旨は、「塾を変えても、今の意識のままでは、同じですよ。」ということ。

 

あと、転塾理由が「その塾の塾長と相性がよくなかったから」ということも私は引っ掛かった。その塾には数学と英語の2科目で通っていた。「その2科目に関してなら何を言われても良いが、そこで学んでいない他の科目まで、何でそこまで言われなくてはならないのか。もう、そこの塾に行きたくない。」ということだったそうだ。

 

私たちは、サービス業だから、相手の気持ちに敏感でなくてはならない。相手の感情を害したのなら、感情を傷つけた人が悪い。母親も、子どものいうことに同意したのだから、それ以上突っ込むことはしなかったが、しかし、それも勉強をしない言い訳の可能性もあるわけで😔。

 

学習の習慣を身に付けさせたければ、リズムと親の声かけ。

 

「易しい問題を解くことから始める」と勉強にリズムが生まれる🐣。丸が沢山つくと気持ちが良いでしょ😉✨

 

そこに周りの大人が承認の声かけをする。「丸が沢山つくと気持ちが良いね」と。

 

ここで、子どもが「簡単な問題だから当たり前じゃん。」と言うようなら、それはそれまでの子どもに対する親の接し方が問題だったのよ。「簡単な問題なら、正解して当然」という意識を、これまでの子育てで子どもに植え付けてきた結果、丸がつく気持ち良さがなくなったのかもしれないわ。

 

簡単な問題でも難しい問題でも、×がつくよりは○がつく方が気持ちが良いわ。それに、当たり前のことに気持ち良さを感じなくなっていることも問題だわ😅。

 

私はチューが小さい頃から意識している。彼には発達や言葉に課題があったから、なおさら意識している。

 

チューの体を洗ってやる。今でも背中と頭を洗ってやる。洗ったあとに、「体を洗うと気持ちが良いね。」とか、「気持ちよくなっただろう」と声をかける。この「お風呂は気持ちの良いものだ」という呪文が効きすぎて、朝と夜の2回風呂に入るようになっちゃった😁。洗いすぎは皮膚によくないから、石鹸でごしごし体を洗うのは夜だけにしている。

 

勉強も同じ。「できたね」「楽しいね」を呪文のように声かける。

 

えっ❗️❓

間違えた場合はどうすればよいかって❓😄。

 

できたところまでを、「出来たね」って言ってやれば良いのよ。

 

チューのノートを大公開😁

【算数】
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【計算練習】

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【漢字練習】

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【国語の音読】

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意味のまとまりでスラッシュが入っているのが分かるかしら😄

 

【論理力教材】
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昨日は朝8時半から10時半まで勉強していた。パパが教えようとすると、「自分でやります。」あらまぁ、頼もしくなったこと。明日の朝は小数を使った単位換算だから、パパが教えることになった。

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生活のリズムを崩さないことが大切よ。

子どもを変えたければ、塾に頼るな。子どもを変えたいと思っている親がまず変わらなくちゃね😄。

 

では、どう変われば良いか🙄。

 

自分が言われて嫌な言葉を子どもに言わない。

自分が言われてうれしい言葉を子どもに言う。

 

いたってシンプルなものなのよ😄

 

ダメ出しされて嬉しいという性格の親なら話は別だが😅

誉めすぎず、承認する。

子どもが1時間勉強したとする。

「もっと長く勉強したら。」

「1時間も勉強したんだ。」

ではなく、

「1時間、勉強したんだね。」

でOKなのよ😄。

 

上の2つは1時間勉強したことに対して、発言者の評価が入っている。前者は「1時間の勉強時間は短い」と、後者は「1時間の勉強時間は長い」と。あえて評価をいれるときもあるが、まずは事実を承認すれば良い。そうすれば、相手が話し始める。

👨「1時間、勉強したんだね。」

👦「はい、10分休憩です。」

👨「そうか、10分休憩するんだね。」

👦「次は英語を勉強します。」

👨「それは立派だ。パパは嬉しいな。」

最後に評価とIメッセージ。

子どもと、家でこういう会話ができるようになるために、子どもへの声かけとその効果をかなり意識した。

これが、次のように話したらどうだろう🤔?

👨「1時間しか勉強してないんだ。」

👦「今、休憩中なんだ。」

👨「何分休憩するの❓」

👦「今、休み始めたばかりだよ。」

👨「休み時間が終わったら、次は何を勉強するの。」

👦「うるさいな。英語だよ。」

👨「自分が取り組みやすい教科ばかり勉強していないか。この前の試験では、理科が悪かっただろう。もっと理科に勉強時間を割かないといけないぞ。」

👦「あ~、やる気がなくなった。」

👨「やる気がなくなったって、もともと勉強するきがないんだろう。」

 

最悪の展開ね😱

 

親に「細かい確認」と「決めつけ」がある。これで、先生や講師に「勉強のやる気を持たせてほしい」とか、「自立した学習習慣を身に付けさせてほしい」と要望する。

 

アッ❗️😱

私も決めつけている😅。

こういう保護者もいるという程度よ。念のため😉

前回の相談室はこちら👋😄


塾講師の本音進路相談室①📒✏️ - つれづれなるままに