塾講師の本音~授業を受講するように生徒に勧めるのは当たり前なのよ😄~
塾の講師は生徒に授業のコマを取ってもらい、そこで指導して学力を上げるのが仕事である。
これがおかしいという人はいないわよね🤔。
「授業のコマを取ってもらう」という点に、塾の講師が躊躇するのよね。「保護者や生徒に勧めるには値段が高い」とか、「コマを多く取らせ過ぎ」だとか😓。
「値段が『高い』」とか、「受講コマ数が『多い』」というからには、何かと比較しているはずよね🙄。何と比較しているのだろうか。
世間の相場と比較しているのなら、その人は世間の相場を知っているのだろうか。塾で仕事をしていて、生徒に受講を勧める際に「値段が高い」とか「受講コマ数が多い」とぼやく人は、正確な世間の相場を知らずにいっている人が多い。
それに、世間の相場で受講を勧めるものなのかしら❓🙄。その子にとって必要だから勧めるのであって、世間の相場で授業を勧めるものではない。まぁ、世間の相場を知っておいた方が良いけれど😌
なぜ世間の相場を知っておかなくてはならないのか。それは世間の学習量を把握するためよ。
例えば、受験生の夏の塾での学習量が150時間として、10時間しか勧めなかったら、それは生徒のためを思って夏の受講を勧めていない。受講率とか参加率という、塾という会社の数値を追いかけている数値稼ぎのサラリーマン講師の可能性が高い。
いや、150時間の妥当性という問題もあるけれど、塾の仕事って、授業をとってもらい勉強させて、成績を上げたり志望校に合格させるのが仕事なのよ。
授業をしない塾もあるが、その分、指導料があるのよね🤔。私たちよりも高い指導料を納めてもらっているようだ。
沢山の授業を売る人は銭ゲバ講師となるのかしら🤔。
ならないだろう。だって、保護者や生徒に申込書にハンコを押すのを強要し、受講させているわけではない。脅迫しているわけでもない。言い過ぎか😅。
保護者や生徒の意思で申し込むんだし、指導をするんだから銭ゲバではないと私は信じる。不安を煽ることはあり得るが😓。
不安を煽る
のも、事実に基づいているのであれば問題ない。だって健康食品も、ダイエットジムも、法律事務所も、何もかもあんなに不安を煽っているじゃない😌。それらが非難されることはあまりなく、塾は非難されることがよくある。
まぁ、あこぎな塾もあるが、それは他の業界にもあるわけで😔。
全うに仕事をしているのよ😒。受講をするか否かの判断は保護者や生徒にあるのよね😄。
であれば、生徒に必要なものならば、たくさん勉強するように勧めるのは悪ではない。そして、勉強するなら自分の商品を売るのも悪ではない。塾の商品は授業だよ。
自分が生徒にたくさんの授業コマを売っている、もしくは高い授業を売っていると感じたら、次の2つを自問してみる。それでも多すぎるのなら、勧める授業コマ数を減らせばよい。
①「高い」の基準が自分の家計ではないか。
→保護者の懐具合を考えるのは保護者に失礼だろう。それに相手の懐事情を考えて授業を売るのは、生徒のことを考えていない。少しでも利益を上げようとすることを重視するから相手の懐事情を探ることになる。
だって「いくらなら申し込んでくれるか」という計算をしていることと同じじゃないか😨。
それも大切なことなんだけれど、その子にとって必要な授業なら、まずは受講を勧める。受講するかどうかの判断は保護者や生徒がするものだ。
②それならいくつのコマを受講したらその生徒の学力がつくのか。
→そうなのよ👋😔。
塾を生業にしている者は、この視点が大切なのよ。むやみやたらに授業を取らせるのはご法度よ。でも、経営者や運営者が勧めるコマ数が多いと感じたら、「であれば何コマならばその子の学力を伸ばせるのか」を考えてみるとよい。
1コマで学力を伸ばせるのなら、塾の経営的には成り立たないが、1コマだけ売ればよい。
2コマだけで良いのなら2コマ売ればよい。
ひと夏、2コマで学力が飛躍的に上がる指導があるのなら知りたいわ😳。そんな指導があるのなら、私だったら1コマ10万円で売るわよ~😎。
だって公教育じゃないんだもの。内申を人質にして、子どもに言うことをきかせ、給料は親方日の丸が守ってくれる教師じゃないんだもの。といってはみたが、公立の先生はとても大変な仕事であるとも知っている😔。だから、こんな揶揄をしてはいけないわね😌。
私は一人一人を把握して、個別指導の授業とコマ数を組んだ。丸4日かかった😓。
高3生なら、共通テストの過去問を夏期講習でやらせる。あの分厚い過去問をいつやらせるのか。興味があったら、本屋で手に取ってみてね😅。
国立を狙う生徒なら、英語・国語・数ⅠA・数ⅡB・理科・社会がある。現役生って過去問を解くのが後回しになったり、甘かったりするのよね😥。
じゃぁ、1科の過去問指導に1回80分で何コマ必要かしら。こちらの指導システム上、講師1人に生徒2人まで。
と考えていくと、結構なコマ数となる。
つまり、生徒や保護者が「いくつのコマを申し込む」と言ってくるのではなくて、「これくらい塾で勉強すれば一通り勉強できますよ」とか「合格の可能性が高まりますよ」と提案するのが、塾の仕事だと考えるのよ。偏差値が10以上も違う学校を志望している生徒に、受験科目(教科)が5科目(教科)もある生徒に、この夏に数コマ塾で勉強すれば大丈夫なんて、普通あり得ないじゃない😌。
それで良かったら、今の時点で10も偏差値が届いていないなんて状態にはなっていない。
塾いらずで成績が伸びた人もいると言う人がいるだろう。偏差値30から自力で70になった人もいるだろう。
しかし考えてみてね。
そう言う人が注目されるということは、そう言う人は少ないということよね🤔。
生徒が自分でできるというなら、押し売りはしないわ。しかし、後で後悔することもあるのよ。その中で、後悔した生徒の話。
もう5年以上前よ。最近の話はできないわ👋😅
公立進学校の女の子。高3の夏に入塾してきた。国立理系(理科は物理受験)を志望。
当然、私は英語と数学と物理の受講を勧めた。しかし、英語は得意で、物理は2学期に学校で対策授業があるから必要ないという。
「公立高校の対策授業はあてにならないこともある」ということは 胸の中に秘めて、
「本気でその大学を狙うのなら、この成績なら、夏から(英語と物理も)勉強しておいた方が良いんだがなぁ」
と言ったが、それ以上言えなかったわ😓。
そして、
「その物理の対策授業の詳細は?」
と聞くと、2学期になって配られるとのこと。
「どっひゃ。それじゃ手なり指導じゃん」と思ったが、学校をディスると良いことはないのでやめた。
2学期になって
「物理の対策授業はどうなったのかな❓」
と聞くと、10月から始まるとのこと。
「えっ❗️❓10月も確かに2学期だけれど遅くないか。」と思ったけれど、学校の指導通りやれば大丈夫という信念を持つ人には反感を買うだけなのでやめたのよ😣。
「それなら、いつ対策授業をやるかは出ているんだよね。」
と聞くと、
「先生の都合があるから、まだ出ていない。」
と言った。さすがに
「それは、不味いなぁ。先生の都合に左右されたら、受験に間に合わないじゃないか。今からでも物理(の映像授業)を受講した方が良いよ。」
と言ったが
「物理は学校の講座で対策する」
と言う。
結局、10月から、週1で先生の空いている時間にプリントをやるだけの講座だった。そして、案の定、物理が足を引っ張って、受験は失敗した。センター試験で英語もパッとしなかった。160点くらいだったかしら🤔。
しかし、彼女の偉いところは、高校内では格下の大学だけれど、自分が勉強したい学部だったのでその大学に入学したのよ。
私に
「進学する大学は不満だけれど、そこは私が学びたいうつ病について学べるし、早くカウンセラーになりたいから、浪人はしない。」
と言った。
私の勧めた塾の英語と物理の授業は彼女の強い意思で受講しなかったけれど、進学する際もその強い意思で決めた。私は素晴らしいと思った🤔。
一方で、塾のブースを利用したくて最低限の講座を受講して、問題集とか参考書は先輩からもらったり、後輩から借りたりして受験した生徒がいた。
国語が大の苦手。だから、高3の夏に「私が教えるから、個別コマを申し込みなよ。」と言っても、保護者も生徒も首を縦に降らなかった。お金がもったいないとのこと😓。私の授業はお金を払う価値はないということかしら😌。
同じ高校のその生徒の後輩は
「◯◯先輩は、直ぐに問題集を貸せという。そして借りたら返ってこない。」
と文句を言っていた。部活内では評判で、知らぬは本人だけだったようだ。
こういうのって、注意が難しいのよ。なぜなら、お前チクっただろうと言う感情論になるから😓。
勉強している彼に
👨🏫「おっ❗️新しい問題集を買ったんだね。」
👨「はい。」
👨🏫「この前は同じ科目の違う問題集を解いていたけれど、結構問題集を買っているんだ。」
👨「まぁ(苦笑)。」
👨🏫「それじゃ、結構な金額になるだろう。」
👨「実は、友達に借りているんです。」
👨🏫「えっ❗️❓(本当は知っているけれど😅)。そんなに家が厳しいの❓」
👨「そう言うわけではないですが、買うのがもったいなくて。」
👨🏫「なるほどなぁ。あなたは授業も取らないものね(苦笑)。でもね、自分に投資できない人は成功しないよ。問題集にだって愛着がないじゃないか。問題集をコロコロと変えるのは、身銭を切っていないから。講座の受講についてはご家庭の方針もあることだからもう強くは勧めないが、問題集ぐらい自分の小遣いで買いなさい。」
これが精一杯だったなぁ🤔。ちなみに貧しい家庭ではないのよね。案の定、滑り止めも含めて全敗…😣。
家庭の方針で思い出したわ😅。
中2の生徒。夏期講習中、たびたび授業を休むので、休んだ分のフォローを入れようとしたら、その日は友達との約束があるとか、その日は◯◯の用事があると言ってフォローに来ようとしなかった。「遊びの予定があっても1日ぐらいは都合がつかないか。」と言った。そしたら、その子が母親にあることないことを言ったようで、母親から「子どもの価値観を否定しないで」とものすごい剣幕のクレームが電話できたのよ😱。こちらの言い分は聞く耳持たずだし、私も言い訳をしなかった。そのあと数ヵ月して塾をやめたわ😣。それじゃぁ、成績は伸びない😔。
と書いてきたが、これらは全て私の力不足だと考える🤔。成績を上げて、受からせてなんぼの世界😔。塾に行きたくさせるのが塾の講師の力量よ。必要のものを受講させられなかったら、塾を休むようになったら、それも私の力不足と考えるのよ。
ほら、今回お話しした2人の高校生に対して、私はあまり不安を煽っていないでしょ😅。
でもね、不安を煽らないのが善で不安を煽るのが悪だとは一概に言えないのよね😓。だってもっと上手に不安を煽って、物理を受講させていれば、その子が志望校に受かる可能性が高まっただろうし、会社の収入にもなっただろう。
塾人として、講座を勧めないことは、会社のためにも生徒のためにもならないことなのよ。そこを分かって仕事をしているのかしらね。
生徒のため<会社のため
となったら悪徳となる。
生徒のため>会社のため
となると会社の存続に関わる。特に「生徒のため≫会社のため」のように、生徒の方に傾きすぎる塾は危険だ。
だって、こう考える人は、生徒のために無料のフォローを無制限にやって、そのフォロー分の賃金は会社に請求することになる。その分の収入を得てないのに、支出があったら赤字よ。赤字が続けば倒産よ😱。
塾の現場で働くものは、
生徒のため≧会社のため
で、
会社側に立つものは
生徒のため≦会社のため
のバランスが大切なのかも🤔。
本来は
生徒のため=会社のため
なんだろうけれど。でもこの式に当てはまる塾は、無給の指導を講師に強要するブラック塾の可能性もある😨。
現場が会社の方ばかり向いていちゃ駄目だけれど、ボランティアではないことは理解しておかないといけないわ。