つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

It is selfish to behave that way

「プロなんだから何とかしてください。」

「あなたはお金をもらっているんでしょ。」

 

医者、弁護士、塾講師、カウンセラーというような、人の悩みや課題を解決することを仕事とする人は、1度は言われたことがある可能性が高いフレーズである😌。

 

でも、これって「責任転嫁」にもよく使われるのよね🤔。

 

例えば、医者であれば、不摂生をしてきた患者が「お金を払っているのだから治せ」と言う。弁護士であれば、どう考えても重刑を免れない悪事を働いた人が「お金を払っているのだから無罪にしろ」と言う。そして塾講であれば、これまでの子育てを棚に上げた保護者が「家で勉強しません。家で勉強するようにしてください。そして成績を上げてください。だってあなたはプロなんでしょ。」と言う😱。

 

医者は、患者が治せない病気を専門知識と技術で治す。

弁護士は、被告が免れない罪を専門知識で弁護して減刑する。まぁ、弁護士や依頼した者にとっては「減刑」ではなく、「適正な刑」にしたという認識なのだろうが😅。

そして塾講は、親がどうしようもできない子どもに勉強させて成績を上げる。

 

でも、プロでもどうしようもできないこともあるんだよなぁ😣。

 

「子どもが勉強しなかったり、成績が上がらなかったりしたら、それはこどもの責任ではなく、塾で働いている者の力が足りなかったからだ。保護者やこどもの責任にしてはならない。」

私たち塾講の心構えだ。

 

たしかにプロとしての心構えは立派だ。しかし、こういうプロが「他責社会」を生んでいるのかもしれないとも私は考える🤔。

 

だってホントにいるのよ。子どもが高校生にもなって、「勉強が分からなくなったのは小2のときの担任が悪かったからだ。」と言ったり、「成績不振の原因は、指導者との良い出会いがなかったからだ。良い指導者に出会えば、この子は出きるんです。」と真顔で言ったりする保護者が。こういう保護者と話したことを思い出しただけで心臓がバクバクする😱。なぜなら、こういう思考の保護者が、よく、「プロなんだから何とかしてください。」というようなフレーズを使うことが多いから。

 

でも、プロなのよね。お金をいただいているのよね。だから言われて当然なのかもしれないわ🤔。

 

例えば「成績向上」をうたう塾が、このようにチラシに書いていたら、どう解釈するかな❓🤔

 

①成績向上に全力を尽くします

②本当に行きたい学校へ導きます

とても良い塾に見えるよね。実際にそうなのかもしれないわ😄。でも、今回は、このフレーズの裏側を読んでみるわ😎。かなり「ブラックゆう」がお出ましよ。食あたり、いや、読みあたりしないようにご注意を😁。

 

①成績向上に全力を尽くします。→これは成績向上を約束している訳ではないのよ。「全力を尽くす」ことを約束しているの😅。それに、その「全力」の定義が曖昧ね。この表記が、現場の講師の労働環境を悪くするの。子どもの成績が上がらなくて、有休を取ったら、幹部から「全力を尽くせ」と言われるかもしれない。いや、保護者から「全力を尽くしていない」とクレームを受けるかもしれない。

「私たちのためにゴールデンウイーク中、教室を開けてくれないの。」と言った高校生がいた。いや、この高校生が普段もよく勉強をしにきていて、この発言をするなら、この高校生の気持ちを理解できる。しかし、普段はこちらが呼んでも来ないのに、休み明け試験があるからゴールデンウィーク中、教室を開けて教えてくれと言う。休日割り増しの別途料金をいただかないとやらないわよ。「普段教室に来て勉強するようにしなさい」の言って断った。

父が亡くなり、その対応と親戚回りで9月に10日間塾を休んだら「この大切な時期に塾長がこんなに休んで。」と私にクレームを入れた保護者もいた。いや、私も一労働者なんだから、休んで文句を言われる筋合いはない。サボりでも有休をとって良いんだよ。でも、私は、そういう理由で長期間有休は取らない。長期間休みを取るからにはそれなりの理由があるんだろうなという思いにいたらない。私がこの保護者の立場なら、「先生どうしたのですか?長期間お休みされて。心配しました。ご相談したいこともありまして。」と言うだろうなぁ🤔。私は言い訳せずに(こういう人に言い訳しても仕方がないと思うから)謝った。

 

どちらも他者意識に欠けている。と言うと、他の塾に行けば良いやとなるので難しい😑。

 

この世は

他人<自分

時間や命<お金

という世の中であろう🤔。まぁ、私も「他人<自分・身内」である😔。でも、他者意識は常に意識するように努めている😄。

 

 

②本当に行きたい学校へ導きます。

→この「本当に」というところがポイントよ。塾側の都合で「本当に」が刷り変わる😎。

「あなたの『本当に』行きたい学校はここだよ。」

「君の『本当に』進学した方が良い学校はここだよ。」

いや、親身にその生徒のことを考えた上であれば問題はない。しかし、そんな先生ばかりではない。そんな話が載っているブログがこちら👋😄


アタマにきた💢(仕事に対する矜持) - つれづれなるままに

県下トップの進学校に合格して、恨まれるなんて、まぁ、その塾のやり方が悪かったのだろう🤔。

 

このチラシに書かれた保護者や生徒の約束では、①は職員が大変な思いをするものであり、②は解釈の仕方によっては意味をなさないものである。でも、何となく必ず成績が上がり、面倒を見てくれそうな気にさせるキャッチフレーズだわなぁ😑。

 

だって、こう書いておきながら、高校の進学先をアピールしているのよ。おかしくないかな🤔。

 

a講師が全力を尽くして指導した結果、b本当に行きたい学校に導かれる。

まあ、本人の努力もあるが、aとbの因果関係はあり得るとしよう。

c多くの人が羨む県下トップ校の進学実績をアピールする。

このCはbの結果よね。ということは、この塾では、生徒が本当に行きたい学校は「県下トップ校」と限定されるんじゃないかな🤔。

 

いや理屈は通っている。逆から考えれば、こうなるだろう。「県下トップ校に本当に進学したい生徒に来てほしい。来てくれれば、そういった生徒を導き、成績を向上させるために全力を尽くしますよ。」

 

そうか。うちのチューが行く塾ではないね。このブログを書くきっかけは、この塾からチュー宛の新規開校のDMが届いたのよね。問い合わせもしていないのに。どこかで名簿を買ったのかしら🤔。胡散臭いわ~😌。

 

塾の経営なんて胡散臭いところもあるの。「○○高校の合格者数□名出す」と公約を掲げ、毎年ピッタリ公約と同じ実績を出して、今は大手になった塾。うちに2年も通った生徒を掠め取られたわ😱。その生徒、○○校対策講座に参加していたのよね。塾の協定で「○カ月通い、かつ□時間講座を受講した生徒の合格校はその塾の実績にして良い。」ってものがあって、その時間数が足りない生徒への対応がエグいのよ😣、直前特訓講座に通わせるとか、模試生は実績にいれていませんと言いつつ入れているとか、1学期の中間テストの理科の点数が上がったのを、1月のチラシで成績が上がった生徒として掲載するとか、超難関国立大学の合格者のほとんどが特待生で受講料免除の生徒だとか、ホントやりたい放題なよ。それで実績を作ってブランドとなれば、今度は優秀な生徒が自然と集まってくる。そういえば、ネットの口コミを悪用した新興の予備校もあったわね。

 

全ての塾がやっているわけではないわよ。でも、大手や有名どころは、すれすれなことをやっていると聞く。ボリューム層はそれに騙されちゃうのよね。

 

あっこんなこともあったわ。小4のときに入塾した女の子。入塾の際には「この教室では○○中に何名合格しているのか」と保護者はしつこく聞いてきた。その中学に見事合格した。そしたら、うちの子は合格者の名簿に載せないでと言われちゃった。自分が塾に入るときは、そういう数値を重視するくせに、自分は使わせたくない。ホント勝手よね😅。お客様は、消費者は😌。そして私も😎。