つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

読解力を強くするには🤔~恋愛にも論理力が大切よ💕😉~

小4の女の子の国語の個人レッスンをしている。その一部を紹介するわ😉✨。もう、入試問題を使って教えているの。今回の授業では、都内の、ある私立女子中の国語の問題よ。

 

えっ❗️❓😄

 

「小4で、中学入試の過去問を使うの❓」と驚く方もいるかしら🤔

 

私は「子どもは学びたがるもの」という教育スタンス。学年を越えて教えるわ。それに子どもは前向きに授業に取り組んでいるし、母親からも喜ばれている。

私の指導スタンスについて書いたブログの1つはこちら👋😄


子どもは学びたがるもの - つれづれなるままに

 

(1)国語の入試問題

私は入試問題は、「こんな子どもが来てほしい」という、学校からのメッセージだと考えている。どの教科の入試問題でも言えることだが、特に国語は問題として採用された作品にも、その作品を採用した意図が学校側にあると考える。だから、入試問題の作成を外注する学校になんて行かない方が良いわよ👋😎。

今回はその作品を出題した意図ではなく、設問の意図を掘り下げてみたい。

 

(設問)

「A」~「C」に入る言葉として適切なものをそれぞれ選びなさい。

ア.あるいは イ.つまり ウ.さらに  エ.たとえば オ.しかし カ.ところで

(本文)

赤ちゃんと大人の日常のコミュニケーションを注意深く観察していると、面白いことに気づきます。両者が、まるで鏡に向かいあっているかのように、互いにまねしあうやりとりが目立つのです。[ A ]、大人が両手をたたいて赤ちゃんの関心を引こうとします。赤ちゃんは、うまく両手を合わせてたたくことができなくても、手をバタバタさせてよく似た運動を返してきます。おもしろいのは、この後です。大人は、乳児のまねらしき反応を見て喜び、その反応をおそらく無意識に模倣し返すのです。赤ちゃんの側も大人の側も、互いに行為を模倣し、模倣されることでやりとりが強化されていきます。

(明和政子『まねが育むヒトの心』より)

まねが育むヒトの心 (岩波ジュニア新書)

まねが育むヒトの心 (岩波ジュニア新書)

 

さて、国語を指導している方は、これをどのように教えるか🤔。

 

 

 

 

 

 

 

 

[ A ]の後の文が前の文の具体的な例になっているね。だから[ A ]に入る言葉は「エ.たとえば」なんだよ。

 

 

とだけ教えているんじゃないのかなぁ😑。あと、私がこれまで見た授業では、こういう言葉の穴埋めの問題は軽く扱う人も多い。そして、自分勝手に解釈した文章のテーマをクドクドと話して、悦に入っている○○講師😅。○○に入る言葉は教えられないわ~😎。だって、私はお上品なをだもの😜。

 

まぁ、これで済ませていたら、文章の読解力はつかないわね😌。学校側も、あまり深く考えず、出題しているのかもしれないが😅。

 

こんな話をしたの。小4の子には早いと言うかもしれないけれど、淡い恋や思春期の恋人同士のやり取りなんて、入試に頻出よ。でも、この例のようなやり取りは、まず出題されないが😅

👨‍🏫

「さて、女の子がお付き合いしている男の子に『今度の休みにどこかに連れて行って~💕。たとえば、ディズニーランドなんか良いわ。ミッキーと一緒に写真を撮りたいし、パレードも見たいわ。映画を見に行くのも良いわよ。ちょうど今、良い映画がやっているのよ。映画館に行って、食事して、山下公園を散歩するのも楽しいわよ。』と言ったとするね。

そしたら、男の子が『そうか、映画に行きたいんだね。ちょうど、招待券があるんだけど、僕はその日、行けないんだ。招待券をあげるから、友達と行ってくれば。』と答えた。

女の子は『もう、いい💢」と怒った。

男の子が『えっ❓じゃぁ、ディズニーランドに行きたかったの❓』と言うと、女の子は『知らない💢」と言って帰ってしまった。さて、女の子が怒った理由を、説明できるかな。」

 

👧

「女の子は、男の子と一緒に行きたいんじゃないのかな。」

 

👨‍🏫

「でも映画を見に行きたいと言っていて、その希望は叶うよ。」

 

👧

「それは、例だから…。」

 

そう❗️☝️😄

例はあくまでも例なんだよね。それに「連れていってもらう」場所の例の1つとして映画館やディズニーランドを出しただけなんだ。まず、ここがずれている。

それに例に挙げたことよりも、例をあげられたことの方が、より言いたいことになるんだね。この女の子は、「あなたと映画を見に行きたい」ではなく、「あなたとどこかに行きたい」となる。だから、主張の度合いは

具体例<被具体例

という図式になるのだろうか🤔

👨‍🏫

「その通り。女の子は『どこかに連れて行って』と言ったんだね。これが『どこかに行きたいわ~。』と女の子が言っても、言葉のやり取りから、『彼女は自分とどこかに行きたいんだ』と、気づかなくてはならない。これは感覚ではなくて理屈なんだよ。コミュニケーションには論理は大切。

今回の問題文でも、『たとえば』と具体的な事例よりも、その事例をまとめたところを重点的に読むんだよ。これができるようになると、文章を要約できるようになり、素早く読めるようになるんだ。」

そして、さっきの問題文を要約させる。

 

(要約)

赤ちゃんと大人の日常のコミュニケーションでは、互いにまねしあうやりとりが目立つ。両者が互いに行為を模倣し、模倣されることでやりとりが強化されていくのだ。

約270字だったのが、約90字になった。論理を知ると、相手の気持ちを正確に理解でき、理解の速さ(読む速さ)も3倍になるわね😉✨。

 

(2)生徒のプリントとノート

①プリント(抜粋)
f:id:yujisyuji:20191223083946j:image

②ノート

f:id:yujisyuji:20191223084023j:image