つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

塾講師の本音~学力のある子の可能性を広げるのも塾講師の務めよね~

中学校の勉強だけをしっかりとやっている。1学年400名以上いる中で4番。全県模試でも偏差値74を叩き出したこともあった✌️。

 

志望の高校は県公立。私立はあくまでも県公立が不合格だった場合の併願校であった。

 

当日得点は5教科200満点の186点だった。意気揚々として、高校に入学した。

 

高校には、早稲田や慶応を蹴って入学したものもいた。最難関の国私立高校を目指していた奴が沢山いた。

 

中学時代、ほとんど塾に通っていなかった。国私立高校の受験勉強などしていなかった。

 

中学生のときの勉強方法は、テスト範囲の丸暗記だった。定期試験勉強で1週間部活が休みとなる。その1週間で何とかなった。

 

高校進学後も、中学時代の勉強法から抜け出せなかった😣。

 

科目数が2倍に増え、カリキュラムの進度も2分の3倍である。負担が3倍。その上、専門性も増した。到底太刀打ちができず、進学校の劣等生になってしまった。

 

運動が苦手な上に肩を壊し、得意の陸上も不得意になってしまった。

 

まぁ、何の取り柄もない高校生よ😅。

 

それでも、仲間ができ、男女六人で館山へ2泊3日の宿泊旅行に行ったり、日帰りスキーに行ったり、箱根に旅行に行ったりした。学校帰りにプールバーでビリヤードをしたり、ゲーセンで遊んだりした。

 

うだつは上がらなかったが、振り返ると、それなりに高校生活を謳歌していたとも言える。

 

これ、私のことよ😅。

 

今日、転塾希望の生徒の体験授業をした。一昨日、2時間、母子と面談をした。偏差値70を越え、内申もオール5に近い。

 

県内私立最難関の共学校の英語の過去問を使って授業をした。その生徒は手も足も出なかった。

 

私が住む県の私立高校入試は異質で、年8回の業者模試の偏差値でほぼ合格の確約が入試前に出てしまう。

 

各学校が提示している偏差値を2回クリアすれば、入試当日に欠席したり、0点をとらなければ、合格するデキレース。

 

ホントおかしな入試なのよ😒。

 

一業者の模試で合否を決めるんてなり得ない。各学校が作った問題で合否を決めるのが当然でしょ。

 

だって入試問題って、こんな生徒に来てほしいという学校からのメッセージよ。

 

画一化された一業者模試でどの学校も合否を決めるということは、どの学校も大学進学実績を重視するという予備校のような学校であることを表明していると同じなよね🤔。

 

だから、私は保護者から各学校の特色を尋ねられると、本心では困ってしまう😣。

 

個人的には、この業者模試がなくなってほしいんだけれど。

 

話がそれたわ😅。

 

デキレースとはいえ、私立高校にも入試がある。業者模試の偏差値が良ければ、当日得点が悪くても受かる。ということは、県内のほとんどの私立高校の受験では、極端なことを言えば、過去問を解かなくても良い。

 

しかし、私は学校の成績が良い生徒にはこんな話をする☝️😄。

 

難関私立高校の英語の入試問題は、英検2級レベルの単語が出る。英語の内容も準2級から2級レベルだ。◯◯テストの偏差値が取れていれば出来なくても受かるのだが、ちょっと考えてごらん。

 

県内の私立高校はどこも中学も併設されている。高校入試でこのレベルの英語を課すということは、そこの中学に通っている子はそのぐらい高度な英語を勉強しているということだよね。

 

頭の良い子は、瞬時悟り、焦る。

 

あなたぐらいの学力のある生徒は、県内の最難関の公立高校に進学するだろう。その公立高校に進学した生徒の多くは、こういった難易度の高い勉強をしてきたということだ。学校の勉強をしっかりとやって県立高校入試の対策をすれば高校には受かるけれど、その先が大変だよね。

 

と言って、英文を精読する。

 

節や句について丁寧に理解させる。

 

節とは句とは、名詞節、名詞句、副詞節、副詞句等々。主・述・修飾の関係を押さえながら、文の構造を理解させ、単語の意味を教える。

 

するとね。頭の良い子は覚えてしまうのよ。精読後、単語のテストをしたら満点。

 

immigration

quirky

settle

hibernate

observe

 

といった注釈が出ている単語まで頭に入った。本人はとても驚いていた。

 

そこで「英単語は、単語帳で覚えるよりも、英文を理解しながら覚えた方が覚えが速いし忘れにくいんだ。」と伝えた。

 

そしたら、その子は「ストーリーで覚えるんですね」だって😄。

 

すご~い。良く分かっているじゃない。

 

どの教科も、ストーリで理解し覚えるんだ。

 

歴史は語呂合わせではなくて因果関係が大切だ。理科にも言える。数学にも言える。国語にも言えるんだ。

 

魚を取るためには網がいる。

網の目が粗ければ魚は逃げる。

 

知識を得るためには因果関係やストーリが大切だ。

因果関係もストーリもなければ、知識は忘れる。

 

知識は魚。

因果関係やストーリは網だ。

 

低学力の生徒の学力を伸ばすのも塾の使命だが、学力のある子の可能性を広げるのも塾の務めだろう😄。この子は入塾してくれるだろう。

 

良い仕事をしたなぁと思いつつ、私が中学生のときに、今の私に会いたかった😁。

 

塾講師の本音シリーズはこちら👋😄