つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

特攻の朝~特攻隊員に選ばれたときの本当の気持ちは?~

特攻隊員を決めることなり、私の部隊は全員講堂に集められた。

 

隊員は人数は17人。1番機から4番機を1組にして、4組が出撃することになっている。

 

特攻する隊員を決める上官はプライベートでも仲良くさせていただいている川上さんだ。他の隊員は私と上官がプライベートで仲良くしていることを知らない。

 

川上「特攻に志願する者❗️」

 

特攻なんかしたくない。

4機✕4組で16機が出撃するのだ。1人は余る。その1人に入りたい。

 

しかし、挙手せざるを得ない。挙手しなければ非国民として家族にも迷惑がかかる。しかし、特攻隊なんかに選ばれたら、心の中では家族は悲しむだろう。

 

隊員「はい❗️」

私を含め、全員が挙手した。

 

1組の1機目に選ばれることは栄誉だ。しかし、そんな栄誉なんてクソくらえ❗️選ばれたくない。

 

川上「田中❗️」

 

田中隊員は立ち上がり、敬礼して「ありがとうございます」と叫ぶ。

 

あぁ、あいつは子どもが産まれたという電報をもらった奴だ。特攻隊員なんかになりたくなかろう。

 

私は変な汗をかいている。

 

田中は川上の左斜め後ろに立った。

 

川上「次❗️」

 

田中を除く全隊員「はい❗️」

 

川上「鈴木❗️」

 

鈴木「ありがとうございます」

 

あぁ、あいつは結婚してすぐに召集令状をもらった奴だ。

 

「人が新たに妻をめとったときは、戦争に出してはならない。また何も務めもこれに負わせてはならない。その人は1年間の間、束縛なく家にいて、そのめとった妻を慰めなければならない」

 

旧約聖書申命記の一節だ。

 

今の日本よりも3000年も昔の方がなんて粋な計らいをしていたのだろうか。

 

天皇陛下よりもヤハウェの方が人情ってものを分かっているじゃないか。

 

あいつは結婚した翌日に赤紙をもらったと言っていた。こんな思いやりのない国は戦に負ける。

 

そうか。

 

国家総動員法なんてあったな。あの法律は俺たちの命を資源にして戦争に駆り出したんだ。

 

そんな怒りを感じながら川上の「次❗️」という声に合わせて、私たちは「はい❗️」と挙手をしている。そして指名されたものは全員「ありがとうございます」と言って、表面的には喜んでいる。

 

川上「次❗️」

 

4組目の1番機を選ぶ。残りは5人。5人とも「はい❗️」と挙手をする。

 

どの組も1番機は栄誉あるが嫌なものだ。

 

そういえば10日ほど前の新聞に「笑止、対日降伏条件」とか「米英蔣共同宣言を政府は黙殺」とか書かれていた。笑止じゃないよ。黙殺するんじゃないよ。

 

川上「山田❗️」

 

山田「ありがとうございます。」

 

次々と川上の後ろに隊員が並んでいく。

 

特攻隊員になるのはあと1人だ。

 

私の右斜め2列後ろに座っているあいつと私の2名のうちの1名が特攻隊員に選ばれる。

 

変な汗をかいている。

 

あれ?そういえば…、何で川上上官は特攻隊員にならないことが前提なんだろう?

 

心臓が高鳴った。

 

というところで目が覚めた😅。

 

時計は朝の5時10分。クーラーをつけて寝てしまったが、首のところに変な汗をかいている。

 

夢の途中で、なんか変だなぁと感じたのだが、これが夢であるとは最後まで気づかなかった。気づかないのも変よね🤔。それに私は小難しい夢を見るものだなぁ。 昔、こんな映画を見たのかしら。

 

このブログでは、実際の夢で出てきた名前を仮名にしたが、上官や隊員は全て私の知り合いだったのよね😅。中学から大学の友人や先生、そして会社の上司や同僚の名前だった。

 

川上(仮名)は、ちょっとズルいところがある人だったよなぁ🙄。

 

「最後の特攻隊員は私である。」とは言わないだろうなぁ~。

 

と、ブログを書いていたら、5時40分となった。このブログを書くのにかかった時間は30分ほど。

 

日本は、多くの上官が生き残り、部下は玉砕して死んでいった。

 

戦争指導者は戦後復権して政治の要職についた者もいる。

 

戦争に負けても、国体を護持しようとした。それができないと分かった東久邇宮は首相の職を辞した。あの一億総懺悔の人。

 

アメリカが進駐しなければ、憲法は変えられないし、治安維持法も特高警察も廃止できない日本。

 

特高警察に在職した人も、戦後復権して、政府の要職に就いているのよね。この事実にチョー驚かない人は多いんじゃないかしら😨。

 

「へ~、そうなの」ぐらいにしか感じない人は、ボケているわよ😒。

 

こんなことを政府に許し長期政権を任せる国民だから、政府は国民を小馬鹿にするわなぁ🙄。あの横柄な政府の態度は、ある意味仕方がないのよね。

 

だってあんな大きな過ちをしているのに、それを国民が許しているんだもの。

 

宿題をやってこないことを許せば、子どもは宿題をやらなくなる。

 

それは当然よ。

 

万引きを許されてきた子は万引きに罪悪感を持たなくなるし、それは許した方が悪くなる。

 

前の大戦の過ちは、「宿題をやらない」とか「万引きをする」ということは比較できないくらい大きな過ちなのに。

 

「政府は国民をなめている」と思うなら、「国民は政府になめられることをしている」のよね。

 

この国民あってのこの政府よ😱。

 

だから私はこれまでもブログの中で、今の政権党を「戦前の政府の系譜を持つ政党」と回りくどい言い方をしているのよ。

 

前の大戦を反省してないじゃん。

 

戦争指導者や特高の子孫なら分かるが、その人本人を政治の要職に就けたら不味いわよ。

 

芸人の闇営業や嘘、そして、芸能人の不倫は許せなくても、戦争責任者や思想を取り締まった者は許せてかつ権力を持たせるって訳が分からない🤷‍♂️。

 

そういえば、反則して相手チームの選手を怪我させるように示唆した疑惑があった教育者も、公文書を偽造を強制し自殺者まで出たのにその責任の所在も、有耶無耶だしね。

 

いじめがあってもなかったことにする。あの北海道の少女凍死事件のいじめの詳細は、ブログに書けないほど凄惨だった。

 

臭いものに蓋をして、発酵させる社会だもの。その発酵したものの旨味をしっている強者達。

 

そんな義憤が夢に出たのかしらね🤔。

 

 

この夢の話で歴史についてもっと語れるんだけれど、今日はここでやめておこうっと😄。