子育ては他責にしてはならぬ
小学生の母親
👩「うちの子、勉強しないんです。やれやれ言ったら、やる気がなくなるでしょうし。学校の宿題も全く手をつけていません。」
来訪者の学習相談で、うちの塾生ではない。こういう相談をよく受けるのよ😅。
その母親は続けて
👩「勉強をする目的があればモチベーションが上がるんでしょうけれど。うちの子『なんで勉強しなくちゃならないの』と言ってやらないんです。」
とのこと。
私は、この手の相談を受けると、心の中で「あ~あ、子どもに振り回されているなぁ。」と呟く😖。
👨🏫「勉強する目的が分かれば勉強するんですね。」
👩「そうだと思います。」
と何でそんな当たり前の事を聞くのと言った顔をしている。
👨🏫「勉強はやるものですよ。お母さん。」
母親はキョトンとしている。勉強する意図や目的を、この小学生に伝えたところでモチベーションは上がらないわよ。それに、勉強する目的を小学生に分かりやすく、かつモチベーションが上がる説明をする人がいたら、私はその人を信用できないかも😎。勉強って説明して納得してやるものじゃないのよ。だから、受験勉強とわざわざ「受験」をつけて、普通の勉強と区別するじゃない😊。受験勉強は目的がハッキリとした勉強なのよ😉✨
👨🏫「『勉強する目的や意図が分かれば勉強するが、分からなければしない』と言うのはおかしなことですよ。やりたくないから理由や意図を聞くのです。勉強とは強く勉めることですよ。まずは、必ずこの時間に勉強をするという約束事を作って実行させることから始めましょう。」
👩「夏休み前までは夜の8時に勉強すると言っていたんですけれど…。」
あ~、これって心理学ではゲームというのよ。いくらかアドバイスしても、「でも…」「しかし…」と返してくる。このケースでは、最終的には「うちの子は勉強しない。私は勉強させられない。」ことを認めてほしいだけなのよね🤔。自分の子をどうにかしたい気持ちはあるのだが、アドバイスすれば、「それはやったんですけどね。」「しかし、うちの子はそれができないんです。」を繰り返すパターン。これは母親にカウンセリングするレベルだと判断した。表情と言葉でおおよそ分かるのよ。
👨🏫「今度、お子さんを連れてきてください。お母様のお話だけではどうアドバイスしてよいかわかりませんので」
と伝えた。
はっきり言えば、子どもが生まれて10年の間に親が子どもに付けたクセを、劇的に変える指導なんてないのよ😑。あったら、こんなに塾が乱立しない。だって、あったらみんなその塾に行くじゃない。それをたまたまきた塾で、答えを求められてもねぇ😅。それに、来訪者は初対面の私に色々なプライベートなことを話すが、私が初対面の保護者に単刀直入、忖度のないアドバイスをするのは難しいのよ。だって一歩間違えれば、こちらが善意でしたことで、大クレームになることだってあるんだから😔。このケースなら、親が子どもに毅然とした態度を取らないから、子どもが親を舐めているのよ。
以前、こんなこともあったわ。
他の塾に通っている、小5の男の子。2月の出来事だったから、入試まで1年切っている。偏差値は首都圏模試で40弱。勉強嫌い。それで開成中に受からせてほしいという。それは、約束できませんと正直にいうと、「あなたプロでしょ💢」という。
👨🏫「申し訳ございません。プロだからと言って何でも出来るものではありません。医者でもお金を払っても治らないこともあります。さらには開成中に合格させる指導力のある教師を全ての教室に配置できるものではありません。また、勉強嫌いで偏差値40に満たない子を開成中に入れることは、お恥ずかしい限りですが、私はできません。他をお探しください。」