塾の授業実況中継(歴史⑤)
前回までの授業をもう一度受けたい方は、こちらをクリックしてください👋😄
(1)政治とは
👨🏫「まず言葉の定義から始めよう。政治とは何か?」
👦「・・・」
👨🏫「政治って習っているよね。摂関政治、執権政治、藩閥政治・・・。」
👧「言葉は習っているけれど、意味はハッキリとは習ってないわ。」
👨🏫「そう。何となく分かるんだけどという言葉が、社会科を苦手にする原因でもあるんだ。習っていないではなく、何か分からないなぁと感じたら、調べてみようね。」
政治とは、「主権者が、領土・人民を治めること」を言う。
または、「社会対立や利害を調整し、社会全体をまとめてと、社会の意思決定を行い、実現すること」を言う。
これじゃあ分からないね🤷♂️。
👨🏫「このクラスに10人の生徒がいる。この10人で生活をするとする。予算は5000円。これで夕食は何を作ろうか。」
👦「ぼくはカレー。」
👧「私はパスタがいいわ。」
👨「僕はハンバーガー。」
👩「夜にハンバーガーはあり得ないわよ。」
👨🏫「と言うように、意見が割れる。そんな中で、多数決で決めようとか、先生に決めてもらおうとかして何とか決めて、夕食にありつこうとするね。これが政治だよ。つまり、意見や利害を調整するため話し合い、決めて、実行するのが政治なんだね。」
政治
=社会の対立や利害を調整し、決定し、実現すること。主権者が領土と人を治めること。
(2)国を治めること
そう、昔は王様が領土と人民を支配したいた。そのために、王は3つの力を持つ最終的決定権を持っていた。
それは「ルール、つまり法を作る権力(権能)」、「政治を行う権力」、そして「法を管理・運営する権力」の3つだ。
👨🏫「これは、公民で習うのだが、今日、教えてしまうね。この3つの権力を1人が牛耳っていた。その1人とは・・・。」
🙋♂️「国王ですね。」
👨🏫「そう。王さまだね。自分で法を作り、その法を使って政治を行い、そして、法を管理運用するために裁判を行った。法を作る権限を「立法権」、「政治を行う権限を行政権」、「法を司る権限を司法権」っていうんだ。」
👧「『司る』って何ですか❓」
👨🏫「良い質問だね。『司会者』っているよね。会を司る者と書く。司会者はどんなことをしているかな?」
👨「会を進行している」
👩「意見をまとめるわ」
👨🏫「そう。会の時間を管理したり、運営したりしている。だから司法とは、法を管理し運用することと理解しよう。王はこの三権を持ち、最終的決定権、つまり主権がある。それは造物主から王に与えられた権力とした。だから誰も逆らえない。しかし、そんなことは聖書のどこにも載っていない。だから、王に主権があるのも三権があるのもおかしいと考えたんだね。」
🙋♂️「啓蒙思想ですね。」
👨🏫「よく知っているね。歴史で習ったよね。まぁ、このくらいにして、大正時代に戻ろう。」
三権
立法権=法を作る
行政権=政治を行う
司法権=法を管理し運用する
近代は、この三権に分けた。立法権は「国会」、行政権は「内閣」、司法権は「裁判所」に持たせた。
(3)政党政治
さあ、本題。自分の考えを政治に生かすには、自分一人よりもたくさんの人数で意見を言った方が良い😊。政治的な意見が同じものがグループを組んだ。これを政党と言う。選挙をして、最もたくさんの国会議員を出した政党が内閣を作り、政治を行うのが政党政治と言う。
政党政治=議会で多数をしめる政党が内閣を作って行う政治。
だから、内閣総理大臣は行政府の長であって、森羅万象を担当しているわけではないんだよ。中学生の知識として知っておいてね👨🏫。
余談だが、「それに内閣総理大臣の妻は国母ではないよ」と言おうとしたが、やめたわ😁。まあ、これがギリギリの線かしら😎。
やはり危険だわ。立憲主義とか、法治主義とか、三権とか、人権とか、日本国憲法とか、ポツダム宣言の内容とかを知らなかったり、理解不足な方を一国のリーダーとするのは…😑
話がそれた🙇
当時は今と違って、内閣の大臣は天皇のご意見番である実力者の元老が内閣総理大臣を決めた。そうそう、大日本帝国憲法では、内閣総理大臣の規定がなかったのよ。知っていたかな❓😄。憲法上は内閣総理大臣なんてなかったのよ。大臣は各々が天皇を補佐する。総理大臣が大臣のクビを切る事ができたら、天皇の大臣を任命する権限を侵すことになるからね😱。これが昭和の軍部の暴走を招いたとも言われるの。これは今度の機会に😄
1918年
原敬内閣
陸軍・海軍・外務を除く国務大臣に、原敬が総裁(リーダー)を務める立憲政友会の党員を起用した。日本初の本格的政党内閣。
(4)終わりに
何か、このシリーズ、☆をくださいのオンパレードね😎。
でも、「星をください」なんてロマンチック💕。
たとえば彼女に「キミにあのオリオン座のリゲルを買ってやろう」と言ったら。「そんなの現実的じゃないわ💢」って起こられそうだね😁
(生徒のノート)
今回のブログ授業の該当箇所
次回の予告
次回の授業も受けたいなぁって思った方は、☆をよろしくお願いします🙇。励みになります😄