つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

塾業界事情190416

(1)体験授業

先日、中2の生徒の体験授業を私が実施した。教科は国語と英語。特に国語は、とても反応が良かった。これで入塾してもらえれば、またうまい酒が飲める😋
 
体験生があまりに前のめりに、私の国語の授業を受けるので、「今、通っている塾の国語の読解の授業はどうなの?」と聞いてみた。生徒の答えは、「読解の授業はなく、漢字や知識を扱うだけ」とのことだった😱。
無料体験で生徒を集める、ある地域では大手の塾。あぁ、こんな塾にうちは負けているんだなぁって改めて思った😓

 

(2)無料・低価格路線

無料や低価格に飛び付く消費者が多い。しかし、この路線には、会社の先も業界の先もないというのは、ちょっと考えれば、中学生にもわかること😔。それでもやるのは、消費者がそちらを選ぶから。価格を業界で統制したら、独禁法に触れちゃうしね。資本主義ってチキンレースなのよ🐓🐓。
 
私自身は「無料」には飛び付かない😔。価格が安い店に行くと不機嫌になることが多い😣。あぁ、労働の価値が下がっているなぁってね。相手に必要以上の無料のフォローを強いることは、相手の時間を奪うことであり、相手の幸せを考えていないことになる。教育業界(公教育・私教育・教育サービス関わらず)で、こういう無償の指導を保護者や生徒が求める大きな原因の一つに、私は「金八シリーズ」を挙げる。私は、学生の頃から、この「金八シリーズ」は嫌いだった。「ここまで先生にやってもらうの❓」ってね😒💢。だから、数回しか見ていない。教師だけではなく、目の前にいる人にも家庭があり、プライベートの世界があるという想像力が、「消費者主権」の美名のもとに、失われていると考えてしまう。これは、他業界や会社にとっても同じ。サービス残業は違法だよね。資本主義の負の面であると考える🤔

 

(3)低価格

例えば個別指導。個別指導の問い合わせで、「講師は大学生なのですか」というものがある。この質問をする方は、だいたい講師が大学生であることに否定的だ。先日は「教師の卵である大学生のモルモットにしたくない」という保護者がいたよ😱❕後述するけれど、社会人のプロの講師を雇ったら、今の授業料の4倍を納めていただくことになるのよ😌
 
講師が大学生であっても、プロであっても、ピンもいればキリもいる。相性もある。

 

①塾側の視点

週1回80分。月謝が1,6000円だったとして。講師への支払いは1コマ2000円が限度かな😅。だって月4コマの授業だから、月謝の中の講師の取り分は50%になってしまう。人件費50%では、運営できないよ。だって、残りで家賃やら光熱費やら払わないといけない。講師1人に生徒2人であったら、25%になるが、フランチャイズであったら、ロイヤリティだの登録料だのかかるので、塾側の儲けが中々でない😣。儲けがなければ、倒産なのよ。だから、資本主義の世の中で、儲けを出すこと自体を否定するのは「悪」だと私は考える。ボランティアは「善」、営利団体は「悪」と二元論で捉えている方も結構いるのよ😅

 

②講師側の視点

1日5コマは入らない。3コマが限度。そうすると個別講師の日給は6,000円。毎日休まず3コマ担当して、休まず1ヶ月働いて180,000円。これでは家族を養うのは厳しいよね😣。
 
ということは、月4回の授業で月謝18,000円の個別指導塾で、個別指導で生計を立てているプロの講師に担当してもらうことは無理だということになる。そういう担当を望んだ場合、4倍はかかる。まあ、私のような人が、小遣い稼ぎで個別講師をやっている人もいるが。そういう人に当たったらラッキーぐらいに思わないとね😉。
 
「質が悪くても仕方がない」ということではないのよ😅。お金をいただいて、講師は給料を貰っている以上、質の高い指導をしないといけない。
言いたいことは、子どもの指導者を探している方は、「大学生だから悪い」「社会人講師だから良い」という先入観を持たない方が良いということ。大学生で良い先生もいっぱいる😅。あと、良い先生かどうかの基準ってほとんどのケースでは学歴ではない。確かに、東大や開成や医学部に行こうとしたら、学歴が高い方が良いという考えも一理あると思うが🤔。
 
低価格や無料であれば、それだけの指導になる。だって低価格で、指導の上手な講師は雇えない。講師の給与はしれたもの。定収入の講師が夢を語っても真実味はないし、そんな夢語れないよね😎。
 
介護職、保育士、教師、現場で必死になって子どもやお年寄りと向き合っているものの給与が安く、その上でふんぞり返っているものが高いというのはいびつだね😣。
 
えっ❗️私はって❓😅
 
それは想像にお任せする😁。「夢は語らない。可能性を語るようにしている。」と言えば、言いたいことが分かるかな😎。

 

③業界の視点

前にもブログでお話ししたが、あの就職や転職を扱う会社が出している低額映像授業。自分の業界は傷つくことなく、他業界を荒らしたなぁって私は思う。資本主義のルールに則ってやっていることだから、とやかく言えないが。
詳しくはこちらをご覧ください👋😊

映像授業とライブ授業①190202 - つれづれなるままに
私たちは物を売っているわけではなく、指導を売っている。だから、映像授業は教材ね。この安価な映像授業は教材を安価に売っているだけなの。それにサプリメントでしょ。かなりラインナップが充実したそうだが。「このサプリメントだけで済むなら、どうぞこちらをお使いください」って、私は受付で言ってしまっている😎。
 
えっ❗️これを使って、うちの自習室を使い、指導を受けるって❗️😱
 
実際、いるのよ。こういう方も😅。
私は、お断りしている。そこまで迎合することある❓。ないと思っているの😁
 
「私どもは、私どもの映像(教材)を使って指導しています。」ってね😁。
 
在籍数を増やしたいという教室とその教室を預かる人の事情で、こういう生徒を受け入れる方は、キチンと正規授業料を払って通っている方々に悪いと思わないのかしら🤔。それに、うちの商品やご自身の労働の価値を落としているのよ。お分かり❓😎
 
って、理屈で業界批判や消費者批判をしてしまった😌
 
最後に一言。私もその業界の1人であり、消費者の1人であるということを😌