つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

つれづれなるままに歴史を語る⑦190325

前回までのお話

①なるべく客観的に事実を語る
②歴史は科学だ
③事実には解釈が入って伝わる
④解釈ありき(結論ありき)で物事を見てしまうことが多い
⑤日本は神道を中心とした宗教国家であり、その祭祀は天皇にある
神道の中でも国家神道を遡っていくと本居宣長につきあたる
⑦日本は権威と権力が分かれ、併存する。→摂関政治院政・朝幕併存・幕府政治・象徴天皇制など、すべてに共通するわよ😊。
天皇は日本の権威として存在し続けている。
詳しくはこちらをどうぞ😆👍➰


つれづれなるままに歴史を語る⑥190323 - つれづれなるままに

 

(1)日本史をみる視点

日本史を理解する上で、そして、日本人を語る上で、避けて通れないのが「天皇」についてだと私は考える🤔。だって、欧米史を語る上で、そして現代を語る上で、キリスト教は避けて通れない。
 
もっと一般化すると、歴史を語る上で避けて通れないのが、「宗教」や「哲学」なのよ。だって、みなさんが疑わない科学だって宗教から誕生してたのよ。科学者、数学者、芸術家、経済学者すべて造物主との対話なの。
造物主がこの世から去った。あとに残ったのは造物主がお作りになった自然。造物主の声が聞こえないのであれば、造物主がこしらえたこの自然を観察、研究すれば、造物主の意図が分かるかもしれない。そこから科学が始まったとも🤔。

 

(2)天皇の権威の源

公家(貴族)も武家(武士)も天皇になろうとしなかった(なろうとした者が2人いるという説があるが、今日は触れないことにしよう😁)。「力があるものがこの世を治める」ことが常識にならなかったのが日本。力があっても、権威がないと正当性がないことになる。権力と権威の違いは前のブログを読んでね😉。藤原氏の摂関体制に反旗を翻し、あの関東を独立国にして平将門だって天皇の血筋であることを、新皇になる根拠としたの。天皇の血筋が日本を治めると言うことが、日本の常識となっているのよ。
じゃあ、この天皇の権威の源は何か。

 

それは
 
 
「天壌無窮の神勅」なのよ。
 
戦前の「国史」の教科書の最初のページに載っていたわ😊。だから、80代のおじいさまやおばあさまはご存じだと思うわ😄。

 

【天壌無窮神勅】
天壌=天地
無窮=無限・永遠
神勅=神の与えた命令
だから、天地は永遠(に皇孫(天皇)のもの)だと神が与えた命令ということ👨‍🏫

 

皇孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に対する、天照大御神の言葉
 日本国は、私の子孫が王となるべき土地なのよ。皇孫であるあなたが日本に降りたって、日本を治めなさいね。無事でいてね。皇室が栄えることは、天地がある限り永遠なのよ。(天照大御神は女性なので女言葉にしたわ😊)

 

 ほら、ヨーロッパの王権神授説に似ているよね🤔。キリスト教天皇教(このような宗教はないが)も似ているの。ただ、形而上か形而下の違いがあるのよ。

 

今日はこのくらいにしておくわ。
慰霊で君が代を流すそもそもの理由を考えるには、天皇について知らないと答えられないのよ。
 
そういえば、「慰霊」って宗教的行為なのよ。だから、宗教的行為のそもそもを知るには、その宗教を知らないと分からないわよ😉