「有吉くんの正直さんぽ」を見ていて、芸人さんの相手に気づかせない優しい配慮を知った😄。
なるほどなぁ🤔。
ワイルドでバカなことばかりやっているように見えるケンコバさんがその日のゲストだった。
これまでも、彼のことを場の空気を読む機転の速いタレントだなぁと思っていたが、今回の正直散歩での出来事は、さすがだなぁとって思ったのよ😄。
二子玉川の貼箱専門店「ボックス アンド ニードル」に有吉さんとケンコバさんと生野さんが行ったときのこと。そこは、京都の老舗が手掛ける紙の器や箱を販売するお店である。世界中から厳選した紙を職人の手で貼って箱を作っている。
→ボックス アンド ニードルをイメージしてもらうために貼り付けました😄
有吉さんと生野さんとケンコバさんが、貼箱作りの体験をすることになった。そのときに、どの箱を使って体験するか、箱を選ぶことになった。
蓋が回転式の小物入れか、ティッシュボックスになる箱か。
店員が、小物入れの説明をする場面で
店員:これね、今、マスク入れに使っていただけるようなサイズで…。元々はそのためにお作りはしていないんですけれど。
ケンコバ:たしかに。
有吉:いいかも。
生野:いいですね。
ケンコバ:これいいかも。マスクは買ったときの箱のまま使っているから、これちょっといいかもね。
有吉:そうですね。
と、みんなで、蓋が回転式の箱を大絶賛。そして、どちらの箱を選ぶかということになり、有吉さんが「レディファーストということで」と生野さんに選ばせた。
このレディファーストというのは、ケンコバさんが散歩の前半で生野さんに対して使ったもの。
ケンコバさんの見かけによらない「レディファースト」は笑いを誘い、少々ギャグに聞こえてしまうが、今回の放送で見方が変わったわ🤔。
生野:(笑いながら、二人が選ぶことを勧める。)
有吉:我々は紳士だから。
全員:(笑い)
ケンコバ:イギリス紳士だから。
全員:(大笑い)
ナレーション(田中):イギリスの人たちに謝って❗️
ケンコバ:生野さんの家で足りていないものでよろしいですから。
生野さんがティッシュボックスを選んだ。
ケンコバ:そっちか~(大笑い)
ナレーション:たしかに、ふりは完全にマスクボックスでしたね。
有吉さんとケンコバさんが持ってきた箱は…、生野さんと同じティッシュボックスだった。
生野:みんなティッシュボックスなんですね。(不思議そうに)
ケンコバ:そうですよ。(怪訝そうに)
生野 :ごめんなさい。マスク(ボックス)にしますか。
二人:いいよ。いいよ。
ナレーション:えっ~。(生野さんは)今気づいたの❓
ケンコバ:あとでは言いますよ。
全員:大笑い。
生野:皆さんがマスクかなぁと思って、ティッシュボックスにしたんですよね。
有吉:あ~(小声で)
ケンコバ:みんな一緒にした方が、教える方の作業行程が。
生野:あっ❗️ごめんなさい。
ナレーション:気遣いが裏目に出ちゃいましたね。
全員:苦笑い。
う~ん🤔
有吉さんとケンコバさんの周囲に対する仕事上の配慮と、生野さんの甘えを垣間見た気がしたわ。
「有吉さんぽ」は正直が売りである。だから、生野さんの天然というか、プライベートモードは有吉さんとしてはオッケーなのだろう。しかし、有吉さん自身や芸人ゲストは、プライベート風を装って、仕事をしているのだ。
生野さんの配慮は、有吉さんやケンコバさんに対するものだった。
確かに、社員としてタレントに配慮するのは必要だろう。しかし、バラエティーには流れを読むことも求められる。
二人に対する生野さんの配慮は、プライベートの配慮なのかもしれない。「2人の選びたいものを選んでしまったら、2人に申し訳ない。2人は私の選んだものと違うものを選ぶだろう。」と。
いや、ここにも番組に対する配慮もあっただろう。箱が一種類より、二種類の方が映えると。
しかし、有吉さんとケンコバさんの配慮の視点は、仕事としてもっと高い視点の配慮であった。ケンコバさんが言った「みんな一緒にした方が、教える方の作業行程が。」に象徴される。
教える店員の手間を考えている。これは店員への配慮だけではない。編集や、散歩時間、放送時間まで考えた配慮である。
有吉さんの「あ~」は、10年近くバラエティー、特に散歩番組をやっているのに~という気持ちの「あ~」なのかなぁって深読みしたよ😎。
有吉さんは以前、散歩番組は芸のない芸人がやるものだという指摘に、「普通に見せるのも芸のうちなんだよ。バカ。」というような発言をした覚えがあるわ🙄。
アナウンサーである生野さんには、まだ達していないプロの境地なんだろう。あそこで、そこまで求めるのは、生野さんには酷だったかなぁ。
でもなぁ、ド素人の私もその場面を見ていて、「えっ❓その流れでなんで、マスク入れを選ばないの~❓」と思ってしまった。
あとの話からすると、生野さんもマスク入れを気に入っていたが、それを選ばずに、我慢してティッシュ箱を選んだようだ。
女性の方、ごめんなさい🙇。でも、言わせて。こう言うことをすると、性格が悪い女性と思われちゃうよ。そういう意図はないんだろうけれど。
自分が我慢すれば、相手が喜ぶと思ったら大間違い。「選びたかったけれど、あなたのために我慢したわ。」と思われて、男性は喜ぶと思っているのかしら🤔。
それにこの場面では「レディファースト」と男性が言っているのよね。その厚意を無にするのが美徳と思っているのなら、その思考回路は垢まみれとなっている。素直ではないのよね。この男性2人は、彼女に嫌なものを選ばせるためにレディファーストを使ったと、彼女は受け取ったとも解釈できる。うがちすぎたけれど😄。
「正直さんぽ」が番組名なんだから、そこは自分の気持ちに素直になろうよ。生野さん😁、
あと、この場面を見て、「有吉くんの正直さんぼ」は、打ち合わせがないんだなぁと思ったよ。それはコロナ禍だから、ハッキリとしたこと。
コロナ感染防止のため、立ち寄る場所は事前に予約しているそうだ。これに嘘はないだろう。予約しているのだから、貼箱作りの体験をすることも事前に決まっていただろう。それであれば、番組前に打ち合わせても良いだろう。その打ち合わせがなかったから、このような番組的には良い意味でのチグハグが生じたと言えるわ😄。
う~ん🤔。
昔は番組は作り込むものだった。それが、その場その場に応じた臨機応変さが求められるものとなっていった。作り込む職人気質のタレントは廃れ、場の空気を読み突発的なことを笑いに変えるタレントが顔をきかせるようになった。
テレビ番組は、消費物なのよ。いや、テレビというメディア自体が短期的な消費物を量産するものである。
舞台や映画は作り込むものである。それを次から次へと消費すれば廃れるドラマを作るようになった。それでも作り込むものでもある。お笑いやバラエティーも作り込むものであった。それが当意即妙な切り返しで笑いを取るものとなった。
そのターニングポイントは「ダウンタウン」じゃないかなぁ🤔。
芸人が学芸会のノリでテレビに出始めたのが、「内村プロデュース」かしら?🙄
素人いじりのロケ番組が流行り出す。タレント3人での旅番組もあったが、その流れを加速したのが「ちぃさんぽ」と「モヤモヤさま~ず」かもしれない😅。
そして雛壇芸人を流行らせたのは「アメトーク」なんだろうなぁ。
時代時代で、芸能界で問われる能力は違う。この能力に正しさはない。しかし、バラエティーで「いじり」が流行り、笑いが陰湿な感じになったとも感じるのよ。
素の自分を出しすぎて、呆れられる。
今回の生野さんも、仕事で散歩しているのに、プライベートで散歩していると勘違いしてしまったのだろう。
私が考えすぎなのよね😎。あの場面から、こんな話を導き出す理屈屋はいないだろう😁。
こんなに考え過ぎず、気楽にバラエティーを見ようと思うわ😅。