つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

早く安心していきたい

何とか自立した生活が送れるようにしないといけない。まだまだと思っていたが、もう12歳。

 

まだ、お釣りの計算がおぼつかない。それなら、キャッシュレス、カードへのチャージの仕方を知っておかないと。

 

バスや電車の乗り方も知っていないと。まぁ、乗れるんだろうけれど、車内でのトラブルが起こったときの対処は難しいだろう。

 

混雑したところは、なるべく避ける。「急いでいないなら、エスカレーターは最後に乗るんだよ。」と言うと、チューは「トラブっちゃうから」と言うと。その通りだよ。

 

私が休みの日、チューを電車やバスを乗り継いで、わざわざ私が勤務する教室に連れて行くのは、こうしたことを頭に叩き込むため。普通の子なら、もう、チャージもできるし、買い物もできるし、一人でバスも電車も乗れるだろう。この年齢になれば、そういった社会的な活動を子どもがすることに、心配する親はほとんどいないかもしれない。

 

一人でどこかに行くこともさせねばならぬ。やっと家の裏の中学校まで一人で行くようになった。

 

今度は床屋に一人で行かせるか。それとも「はじめてのおつかい」か。

 

外を一緒に歩くと、チューは自然と私と手を繋ぐ。それはそれで嬉しい気持ちなんだけれど、その幼さが私は不安になる。チューの優しさと受けとればよいのだが、どうしても幼さと解釈してしまう。

 

そう、彼はまだ幼い。精神年齢は、まだ10歳になっていないだろう。だから、その分、他の子よりも親孝行をしてくれているとも言える。彼の精神的な成長が他の子の0.6ならば、他の子よりも1.6倍子育てを楽しんでると思えばよい。だから、社会に出るまで、他の子よりも1.6倍の「エネルギー」と「時間」がいるのよ。「負担」とは言いたくない。「エネルギー」と「時間」よ。

 

そうか、他の子が18歳で大人になると言うのなら、チューは28歳か。パパはそのときは、63歳。パパのパパが亡くなった年齢。

 

じゃぁ、何とかなるかな。

チューよ。あなたが社会で自立して暮らせるようになったら、パパのおつとめは終わりだなぁ。

 

早く安心していきたい。