つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

今週のお題「ねこ」:ねことの思い出🐈

今週のお題「ねこ」

私が大学生の頃、飼っていたミー介は、父の知り合いが家に連れてきた雑種だった。黒猫と黒と白のぶち猫の2匹から、ぶち猫を選んだ。
半年もすると、かなり男前になって、近所の野良のメスネコにモテモテになった😄。
その頃は、うちの裏は畑で、そこに野良猫が何匹かいたの。うちのミー介は、茶色の顔のちっちゃいメス猫を連れてきた。連れてきたというよりか、そのメス猫が、私の家の庭によく来るようになったのよ😊。
そのメス猫がミー介の餌を食べちゃうの。しかし、ミー介はそのメス猫を怒らずに、じっと優しい目で、メス猫が食べるのを眺めていた。気前の良い奴だったのよ😅。
私が顔をきつく撫でても我関せず、いや、気持ち良さそうな顔をする。しょっちゅう私の姉の部屋に行き、姉のベッドの下で丸くなっていた。
去勢手術をした。去勢すると大人しくなるという。もともと騒がしい猫ではなかったが、外で遊ぶことも多い猫だった😁。
ミー介の彼女は、小さくて顔がクシャッとなっていたので、私たち家族は、彼女を「チンクシャ」と名付けた。
よく二匹で遊びにいっていた。そして、ミー介は、家であまりエサを食べなくなった。いや、食べるのだが、以前より多くは食べなくなった。それでも、体は痩せてはおらず、どちらかというと猫らしいポチャッとした体型であった。
私たちは、「はは~ん。野良の彼女に美味しいところに連れていかれているなぁ」と思うようになった😏。
私の母は、外にいるミー介を呼ぶときに、キャットフードの空き缶をカンカン鳴らす。すると、ミー介は飛んで戻ってくる。とってもかわいい奴だったのよ。
別れは突然訪れた。
私が大学3年の冬。
バイト先に何か取りに行くものがあって、母の運転で、バイト先まで行くことになったのよね。昼に出かけて、夕方遅く家に戻ってきた。ミー介を呼ぼうと、母が空き缶をカンカン鳴らしても、一向に戻ってこない。ずっと缶を鳴らし続ける母の後ろ姿は、少し寂しげであった。
とうとう、戻ってこなかった。
「雄猫だから、旅に出たのかもしれないね」ということで、家族は、ミー介がいなくなったことを理解しようとしていた。
2日後、チンクシャが家にやって来た。もう、台所には勝手に入るようになっていた。
しかし、その日は、台所をキョロキョロと見回すだけであった。ミー介がいなくなった寂しさからか、チンクシャを家ネコにしようと、私と母は試みた。やはり外ネコで、毛が汚かったので、風呂に入れてやった。そしたら、嫌がった。濡れるのが嫌だったのね。うちで少しエサを食べて去っていった。そして、あんなに頻繁にうちに来ていたのに、ピタリと来なくなった。
数日後、近所のおじさんが父に、
「数日前、そこの通りを出たところで、猫が轢かれていたんだよね。」
と無神経なことを言ってきた。まぁ、何気ない会話であった。おじさんはミー介がいなくなったことは知らない。「まぁ、その猫はミー介だったのだろう。」と想像した。
その通りの向こうには、お寿司やさんがあったのよね。そうか、ミー介、そこの寿司屋に行っていたか。さぞかし旨い魚を食べていたのだろう。食い意地がはって悔いはなかろう。
彼とのこの世での接点は、1年ほどであった。しかし、思い出深い奴だった。
後で彼の写真を見返したら、全てピンボケだったのよ。まぁ、偶然なんだけれど…。当時は、デジカメなんてないからね。
うちに2代目のネコが来たのは、その1年後。ミー子。彼女は17才まで生きて、とても長寿であった。ミー子との思い出は、またの機会に👋😄