つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

茨の道

この道が

茨の道であることは

分かっていた

 

だから

何か理由をつけて

その茨の道を避けようとしていた

 

茨の道を歩み

その先の

そのまた先の

その先に見える小さな光の世界にたどり着くには

あなたの力が必要なのだと言ってくれた人がいる

 

違う道を選んでも

茨がある

どちらを選んでも茨があるのだ

それなら

そう言ってくれる人がいる道を選んだ方が良いじゃないか

 

彼がこの道を歩むのは

期間限定である

あの小さく見える光の世界にたどり着かなくても

帰るところはある

 

私がこの道を歩むのは

期間限定ではない

帰るところもない

あの小さく見える光の世界にたどり着かないと

茨がさらに生えてくる

 

でもね

一緒に歩むのは期間限定でも

帰るところがあっても

茨の道を歩むのにはかわりはないんだよ

痛いんだよ

 

私はこの道を選んだ

違う道もあるのに

この道を選んだ

 

あのとき選択肢がなかったというのは私の言い訳だ

この道を選んだのは私だ

 

彼はこの道を歩まされたのだ

期間限定であっても

この道を歩まざるを得なかったのだ

言い換えれば

火中の栗を拾いに来たのだ

 

そう

 

私は

今の私の状況を茨の道に例えたが、火中の栗にも例えられる

 

私たち自身が栗なのだよ

彼はその栗を拾いに来たのだ

危険を冒して拾い上げても

ただの栗

あまり価値がない

 

いや

拾い上げたとたん

その栗は宝石に換わるのだろう

彼は自分の故郷に帰り

栄達が得られる

 

私も栗だったのが宝石になれば

それはそれで良いことであろう

 

と考えると

私は腹を括らなければならない

腹を括っても

今まで通りかもしれない

 

でも

一つ変わったことがある

それは私の気持ちだ