つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

子どもは学びたがるもの②

(1)前回までの授業

前回までの授業はこちら👋😄。今日、初めてこのシリーズのブログをお読みになった方は、こちらをクリックして読んでね😉✨


子どもは学びたがるもの - つれづれなるままに

 

(2)子どもは学びたがるもの

私の時事・記述・作文講座は、主に小学生を対象にしたもの。現在、小3~中1の計9名が通っている。ご家庭にお電話をすると、「先生の授業から帰ってくると、新聞を広げて私たちに説明するんです。先日なんて、世界の17の課題を車の中で暗唱していました。」という声をいただいた✌️😄。この子は、いわゆる普通の小学生よ。普通と言うのもおかしいけれど、中学受験を目指すわけではない、日々スポーツに明け暮れる、勉強はどちらかと言うと苦手な小学生。そんな小学生が、この授業を待ち遠しく思ってくれているの。

 

私の授業がどうこういうのではなく、人の本来の姿だと思う。知らないことを知りたい、そして、教えたい。大人になるというのは、成長だけではなく、退化する部分も沢山あるのかもしれないなぁ🤔。それは、人類全体で考えたら、発展や進化とは停滞や退化する部分もあるということだろうか🙄。

 

(2)前回の続き

👨‍🏫「経済は『生産』『分配』『消費』だったね。漢字ばかりだから、難しくなるんだよ」

 

🙋「『消費』ってよく聞くけど意味が分からないわ」

 

【板書】

経済・・・生産(作る)

                    分配(分ける)

                    消費(使う)

 

👨‍🏫「ほら、『作る』『分ける』『使う』にしたら、少し分かりやすくなったんじゃないかなぁ。『使う』は『食べる』も含まれるよ。」

 

👦「何で、難しい言葉にするの?」

 

👨‍🏫「大人はカッコつけたがるからかなぁ😁。例えば、みんなでお米を作った。そのお米をみんなで平等に分けた。余ったものは、他の人にお金をいただいて分けた。こういう活動を経済というんだね。分ける際に話し合えば、それが政治となるんだよ。」

 

👧「何か分かるわ。」

 

👨‍🏫「そう言ってくれると嬉しいなぁ。さて、原始時代って知っているかな?」

 

👩「大昔」

 

👨‍🏫「はじめ人間ギャートルズって知っているかな😅。はじめ人間ゴゴンゴーン🎵」

はじめ人間ギャートルズ

はじめ人間ギャートルズ

 

👦「知っているよ🎵」

 

👨‍🏫「おっと❗️先生と同じ世代だな😁。」

 

👦「それは違う😅。」

 

👨‍🏫「あの漫画で出てきたマンモスの肉は美味しそうだったなぁ🍖」

 

と言って黒板に骨付き肉を書く

ギャートルズ マンモの肉

ギャートルズ マンモの肉

 

 

👧「美味しそう😄」

 

👨‍🏫「この肉はみんなでマンモスを捕まえてみんなで分けたんだね。他には木の実などを拾い集めて食べたという。古代は、作らず、自然にあるものをとって食べた時代なんだ。」

【板書】

古代・・・狩猟・漁・採集

                    →分配・消費

 

👨‍🏫「この時代、厳しい自然に頼って生きていたとされる。そして、捕った獲物はその場で食べた。なぜなら、この肉、1年後に食べようとしたら…。」

 

👨「腐っている🤣。」

 

👨‍🏫「だから貯めることもできないんだ。自然は厳しいし、獲物がなくなれば移動する。溜め込むことができないんだから、貧しさと豊かさの差なんて出てこない。ここまで理解できたかな。」

 

🙋‍♂️🙋「はい。」

 

👨‍🏫「では、貧富の差を生んだものは何かと言うと、富を人が作り、その富をためることができるようになったからなんだ。」

 

👨「『富』って何ですか?」

 

👨‍🏫「とてもよい質問だね。言い換えれば『豊かさ』とか『よい暮らしができるもととなるもの』となるかなぁ🤔。皆さんは何だと考える❓」

 

👦「お金❗️❗️」

 

👨‍🏫「現代ならお金だね。でも、お金が豊かさを生むのは、お金はあらゆる物に交換できるから。でも、お金がなかった時代だよ。それに、お金を持っていたって、物に交換できなければ価値はない。だって子ども銀行のお金(おもちゃのお金)は価値がないね😄」

 

👧👩👦👨「❓」

 

👨‍🏫「お金を得るには何が必要?」

 

👦「働く❗️」

 

👨‍🏫「働くにしたって働く場所が必要だね。そう、場所だよ。土地だよ。」

 

👦「❓」

 

👨‍🏫「富の源泉は『食物』。食物を沢山蓄えている者が強く、ないものは弱い。だって食物を沢山持っている者から分け与えてもらわなければならないのだから。人間は自然にあるものを捕らえたり、採ったりする生活から、自然を利用して自分で食物を作ることを発明した。その食物は何だか分かるかな?」

 

🙋「お米。」

 

👨‍🏫「そう❗️大正解❗️稲作を発明したんだね。もっと大きく言うと『農業』。そして、食べるために動物を養う『畜産』など。この農業をし始めて、以前ほど食べるものに困らなくなり、人口が爆発的に増えた。人類が生まれたのは300万年前としよう。1万年前の500万人。それが農業が始まり、盛んになった頃の2000年前は3億人。299万年500万人以下だったのに、8千年で人口が6倍になった。」

 

👦「すご~い😱。」

 

👨‍🏫「食が豊かになったおかげで、医療や文化、そして、文明も発達したのだが、これ以上話がそれると時間が足りないね。」

 

👧「して~。」

 

👨‍🏫「今度ね。さて、稲作を発明して、土地が富を生むことを知った。農業ができる土地を持とうと争うようになるんだね。価値のない土地であれば、要らないからね。歴史を学ぶと、今まで、放っておき、他国の島と認めていたのに、資源があるとわかったとたん、もともと僕らのものだったということもあるんだよ😅」

 

👨「へ~、ずるい。」

 

👨‍🏫「自分が豊かになろうとすれば、相手を蹴落とそうとするのも避けては通れない人間の性質。そうならないように、冷静に話し合い、自分の考えを主張できるように、国語や社会を学ぶんだよ。でもこれで分かったかな。稲作を覚えて、土地に価値が生まれて、それを自分のものにしようと争い、貧富の差が生まれたということが。」

 

(3)生徒のメモ

前回のブログから今回のブログまでの内容の生徒のメモよ。このブログに書かれていることが、私の創作ではないという証明のようなもの。子どもの字よね😉✨
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(4)余談

ここからホントの自慢と本音😎。

 

この授業、教材準備に時間がかかっているんじゃないかと思う方もいると思うが、ぶっつけ本番なのよ。新聞に目は通すけどね。前回のブログにも掲載したけれど、子どもが新聞を読みながら、わからない言葉を抜き出し、調べている間に、どんな話をするか構想を練るの。子どもがこちらを書いている間にね😄。子どもは辞書を使って調べる力がつくし、私は辞書で調べたり子どもが躓いたり疑問に思ったりすることを予想する手間が省けて、その上、子どものニーズにドンピシャで合った授業ができる。加えて、無学年制の授業だから経営上の効率的であるの😁。
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そして、本当はうちのチューにしてやりたかったのよね😅。うちのチューにしてやり、喜べばブログにはしていなかったと思う。

 

チューの可能性を狭めているって❓😅

 

そんなことはないわ。それは私のブログの読者さんなら分かっていただけると信じてる😊前回のブログは、私の予想を上回る☆とアクセス数でした。

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また好評でしたら、授業の続きをブログします👋😄