つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

読解力190203②(ブログセレクション)

(1)小4の国語の授業にて

(本文のあらすじ)

①Aは一人で東京から大阪へと出発した。


②Aは長い一人旅をするのは初めて。


③Aのお母さんも一緒に行くはずだったが、急な用事ができたので、Aだけ先に行くことになった。

 

④新幹線の中で出会ったおばさんも大阪まで行くということが分かった。

生徒は本文の内容に当てはまる選択肢として

ウ.Aは母さんと別れて旅に出てさびしかったが、大阪までおばさんといっしょと分かりほっとした。

を選んだ。この答えは正解か?👨‍🏫

 

このブログを読んでいる方々は、「本文を読んでいないので分からない」というかもしれない。しかし、このあらすじを根拠にしても、この選択肢を選んではいけないのは明らかなのよ😉✨。

 

(2)読解力

事実は1つ。しかし、その事実に対する感情や感想、捉え方は様々なのである。ウを選んだ生徒は、自分が①~③のような状況になったら、寂しいと感じるのだろう。実際に、この生徒に「このような状況だったら、あなたは寂しいと感じるのかな」と質問したら、「そうだ」と答えた。

 

しかし、同じ状況で、ワクワクする人がいるかもしれないし、緊張する人がいるかもしれない。

 

そう☝️☺️

 

ある事実や出来事に対する感情って様々なの。だから、物語文(小説文)を読むときは、登場人物の心情が重要なのよ。ある出来事に関して、読み手ではなく、登場人物がどう感じてどのような行動をしたか、そして、どう心情が変化したかを追っていくのが、物語文の読解の1つなの😄。読解は「客観読み」なのである。

 

一方で、読書感想文は「主観読み」だ。だから、読書感想文の定番は「もしも私だったら~」とか「私は~感じた。」なのよ。この主観読みと客観読みを意識しないから、国語ってわからない🤷‍♂️ってことになる。

 

このエッセンスを知ると、入試問題が解けるということに留まらず、コミュニケーション力やカウンセリング力も付くの。

 

(3)事実と体験

事実は1つというけれど、認知した事実は人それぞれ。極端な例であれば、二人で同じ家を見たとしても、前から家を見た人と、後ろから家を見た人では、景色が違う。

そう☝️😄

 

人それぞれ、見え方が違うの。

 

人は「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」「嗅覚」の五感で体験をする。この五感以外で体験することはまずない。まぁ、第六感というのもあるが、それは別の話😅。

 

この感覚が脳に入り、その事実が解釈され、経験となる。この経験が、事実をとらえる際のフィルターとなるの。

 

たとえば、小さな子犬が雨でずぶ濡れになって鳴いている。その犬を見て、「かわいそう」と感じる方が多いと思うが、中には犬に噛まれた経験があり、犬嫌いな人は「ザマァミロ」と思うかもしれない。

このフィルターは、思考の癖となり、何でもポジティブに捉えるようにもなれば、ネガティブに捉えるようにもなる。その思考の癖にとらわれずに、客観的に物事をとらえる訓練の1つとなるのが、入試問題だと考えるの。

この物事の捉え方に加え、質問力を向上させれば、指導力やカウンセリング力、コミュニケーション力が向上する。それに、自分の心の調整力も付く。

 

アッ❗️😆

 

これ以上は、内緒ね😎

 

でも、おしゃべりだから、ブログの中で、チョコチョコ話しちゃうかも😅

(追記)「ブログセレクション」は、ブログを始めた頃のアクセス数が少なかったブログを再投稿しています。このあと、「つれづれなるままに国語を語る(つれ国)」とか「つれづれなるままに心理を語る(つれ心)」と言うようにシリーズ化しました。