埼玉県立浦和高校に受かる国語
(1)県立浦和高校
浦和高校は、埼玉県の県立トップ校である。卒業後、生徒は東大を筆頭に最難関大学に多数進学する。そのような最難関県立高校に進学する生徒でも、国語が弱点科目である場合が多い。開示得点を集計した結果からも、国語が苦手でも合格している生徒が多数いる。
(2)入試の国語
入試の国語はロジカルシンキングである。論理的に追っていけば解答にたどり着く。それが苦手であるということは、指導の杜撰さが分かるというものだ。この論理的な思考力を育てる指導は、誠に失礼なことではあるが、私は、中学校の教師に期待していない。いや、期待できない。なぜなら、広い学力層の生徒を集団で教えているからだ。国語こそ少人数で教えた方が良いと考える。
(3)国語力
今回は、そういう最難関の浦和高校に合格する国語力について、少しだけ伝えたい。いや、浦和高校に合格するというよりは、社会に出て、素早く効率的に物事を処理する力をつける国語力としたい。本来なら、私が勤務する塾のホームページで「浦和高校に合格する国語」という一万字程度のブログをあげたいくらいだ。会社に提案する前に、私のブログで試してみることにした。本来なら、国語論としたいところだが、そうすると検索されない。なぜなら、世間は、そんな論より、技術(テクニック)を求めるからだ。
平成29年度埼玉県公立入試問題国語【3】問4
「生産の場」によって社会的に形成された一種の神話、ブルデュー言うところの「信仰」に過ぎない とありますが、これを説明した次の空欄に当てはまる内容を、付与、共通の二つの言葉を使って、四十五字以上、五十五字以内で書きなさい。ただし、二つの言葉を使う順序は問いません。
【普遍的真理であるかのように思われている芸術作品の価値は、( )にすぎない、ということ。】
※本文省略(読者さんからご指摘があり、加筆。ありがとうございます🎵)
これは通過率(≒正解率)がとても低い問題。埼玉県教育委員会のホームページに、まだ通過率がアップされていないのだが、例年の通過率と実際の生徒の解答を見ると、20%を割るだろう。
この問題、学校の国語の先生か、塾の国語の先生に、どう解くか尋ねてみるとよいかもしれない。的を射ない、うやむやとした解法を言うだろう。そして、あなたは、ふぅ~んと納得したようなしないような気持ちになるだろう。解法とは、その問題が解けるようになるものではなく、その問題と同じ系統の問題が解けるようにするものである。私は、今、会社から帰宅する途中で、スマホにこれを打ち込んでいる。そういう制約がある中で書いているので、分かりづらいところはご容赦願う。
(解法ポイント)
「説明しなさい。」「~とは何か」「傍線部の心情はどのようなものか」という問題は全て「言い換え問題である」ことを意識する。
説明は言い換えである。例えば・・・。ほら、私は「説明は言い換えである」ことを説明しようとして「例えば」と具体的なものに言い換えようとした。これで、「『説明しなさい』問題は、『言い換えなさい』問題だ」ということだと分かったと思う。
問いの空欄に傍線部の文を入れてみる。
【普遍的真理であるかのように思われている芸術作品の価値は、( 「生産の場」によって社会的に形成された一種の神話、ブルデュー言うところの「信仰」 )にすぎない、ということ。】
となる。
これを修飾語を極力抜かすと
「芸術作品の価値」は「神話」、ブルデューの言うところの「信仰」にすぎない
となる。じゃあ、ブルデューの言うところの「信仰」って何だろうとなる。あっ、さっきブルデューってあったぞとなる。
ここでは解法を全て明かさない。でも国語のヒントにはなったと思う。
私の授業を受ければどんなに国語が苦手でも、国語で80点はとらせるよ。苦手な科目で80点取れれば、浦和高校に合格する。
最後にまとめておこう。
浦和高校に合格する国語力をつけるなら、国語の問題を解くときに、「説明せよ」=「言い換えよ」であることを意識しよう。いや、論説文は論理を使った言い換え文である。これが理解できると、より速く、より正確に文章が読むるようになる。浦和高校に入学するなら、このくらいは常識としたい。
(4)読者さんへ
日頃、私のブログを読んでくださっている読者さん。なんでこんなブログを書いたと思いますか❓😎ちょっと理由があるんです。いや~、書きにくかった😅。「つれづれなるままに国語を語る」の方が、私は書きやすいよ😌
国語の読解が苦手な受験生の皆さん。こちらの方が分かりやすいわよ。さかのぼって第1回から読むと、国語とは何かが分かるわよ👋😊
つれづれなるままに国語を語る⑬~「私はひこうき雲」解説~ - つれづれなるままに