つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

不登校は不幸じゃない❓🤔

(1)不登校は不幸じゃない

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190505-00000002-ryu-oki
 
不登校は不幸じゃない
「ふとうこう」と「ふこう」音が似ており、人の頭に残すフレーズとしては秀逸。
うん、確かに「幸せ」や「不幸せ」は主観的な問題であって、不登校を不幸と感じるかどうかは人それぞれの価値観よ😔。

 

(2)少年革命家ゆたぼんさん

ゆたぼんが学校に通わなくなったのは小学校3年生の時。宿題を拒否したところ、放課後や休み時間にさせられ不満を抱いた。担任の言うことを聞く同級生もロボットに見え「俺までロボットになってしまう」と、学校に通わないことを決意した。現在も「学校は行きたい時に行く」というスタイルを貫いている。
(琉球新報社)
申し訳ない🙇。私ね、このニュースを読み、少年の写真を見たら、何か痛々しくて、彼のYouTubeを見る気がしないの。見ていないのに、彼の言動を批評するのもおかしいと思う。このブログの内容の情報源は、インターネットの記事であることをご了承ください🙇。ただ、この記事に当人やその親が反論していないことを踏まえると、この記事は正しいと考えて良さそうである🤔。

 

(3)ゆたぼんさんの主張と行動を検証

あくまでもネットニュースからの情報ではあるが、彼の思考と行動をまとめると以下のようになる。
①「宿題拒否」
②「居残り勉強に不満」
③「担任のロボットになりたくない」
④「学校に通わないことを決意」
⑤「学校に行きたいときに行く」
私はこの10才の少年を責めようとは思わない。私は周りの大人に問いたい。彼のこの思考と行動に大きな飛躍があるのではないかと。そして、その飛躍の是非は問わなくて良い。キチンと指摘しているのかと。
 
①は、よくあること。
「宿題はやるものだ」ではなくて、宿題をやってくる意義を10才の少年に伝えることをこの担任はしたのだろうか。極端な例だが、私だって「『人』と言う字を千回書いてこい。」などという宿題が出たら、拒否するだろう。彼の自我の目覚めと言って良い。
②は、彼が「宿題を拒否したこと」を正当なことだと考えているのだから、そこが解消されない限り、居残りをさせられたら不満を持つのは当然の帰結である。
③は、これをロボットと言えるかどうかが微妙だが、彼がロボットと感じたことを否定しない。あくまでも彼の感想なのだから。
そう。①~③までは彼の感情なのよ😔。負の感情ね。その負の感情を解消しなかった周りの大人に責任があると思う。だってまだこの世に生まれて10年の少年よ。彼に責任はないわよ。
 
問題は④以降。
担任と児童の個人的な問題を学校と児童に飛躍させたこと。確かに、その学校自体に問題があるのかもしれない。しかし、そうだとしてもその学校の特定の問題である。
「その先生の指導を受けない」に持っていくなら私は理解できるわ😄。
「学校で学ぶこともある。しかし一律に宿題を課し、僕には必要がないのに居残りをさせられる。僕の貴重な時間を奪うこの先生の指導は受けたくない。他の先生に変えてほしい。」であれば、まだ理性的だ。これを「学校に通わない。」と持っていくことに彼の幼さがある。しかし、幼さがあるのは当然なの😊。その幼さに周りの大人はどうアドバイスをしたのかしら🤔。そこが特に気になるの。

 

(4)子どもの権利条約

子どもの権利条約には「子どもに意見表明権がある」と規定している。この意見表明権は、その子どもの年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとしている。だから、子どもの意見を実行するには、周りの大人の指導が必要なのよ👨‍🏫。では、「居残りに不満」をもって「不登校になる」ことは許容されることなのだろうか。私は許容されないと考えるの。周りの大人の適切な指導が必要だわ。

 

(5)学校で習うこと

学校で習う意義は、人類が今まで長い年月をかけて積み上げてきた知識を効率的に得ることでもある。だって考えてみようよ。「0」という概念がなかった。インド人が発明したと言われる。イギリスの数理哲学者ラッセルは「2日の2と2匹のキジの2が同じ2であることに気付くまでには、限りない年月が必要だった」と言ったという。そういう、何千年と積み重ねた知識や知恵を義務教育のほんのたったの9年間で学ぶのだ。私は凄いことだと思う。彼の周りの大人は、短期間で数千年の人類の叡知を学ぶことをこの子に捨てさせることをどう考えているのかしら😒。

 

人気作家や編集者、お笑い芸人などと共演を重ね「ノートに書くだけが勉強じゃない。いろんな人に会うことも勉強だ」と、学校ではできない学びに自信を深めている。(琉球新報社)
そう、分かっているじゃない😅。「ノートに書くだけが勉強じゃない」ということは、「ノートに書くことも勉強」なのよ。机上で本を読んだり学んだりすることも、色々な人に会うことも勉強なのよ。

 

(6)世間って奴は

世間は珍奇な者に興味を持つものよ。彼をもてはやす東大出の学者さん。あなたは、学歴コースにどっぷり浸かり、今の地位を得たのよ。お分かりかしら。彼をもてはやすということは、彼はこの活動を通して、ご自身よりも確かな社会的地位になると思っているんでしょうね😔。大人だってもてはやされれば気持ちが良い。社会的な地位がある人が、子どもをもてはやすのなら、その結果にも責任をもってね。責任を持たないでもてはやすのは、無責任だと私は考える。だから、この少年をもてはやす大人たちよ。はっきり答えて。彼の30年後の責任を持てるのかどうかを📢。

 

(7)日本の教育制度

いえね。私は彼の生き方を否定しない。否定しないが、とどまらせる。彼がエジソンかもしれない。とんでもない才能があるかもしれない。エジソンは、学校に行かず、母親が必死に教えたとも言われる。この少年の保護者が、義務教育をまともに受けなかった事が原因で彼が不幸にならないようにするという覚悟があるなら、私は否定しない。
でも、義務教育よ。義務はその保護者や国にある。子どもにとっては教育を受ける権利があるわ。教育を奪われないということで権利なの。権利を捨てるとは想定していない。子どもが教育を自らの意思で捨てるとしたら、それは周りの大人の影響を受けた意思だ。その罪は周りの大人にある。
 
私は、今の日本が採用している学校制度には懐疑的だ。私の今の教育制度に対する認識は「大量規格品生産工場型教育」である。詳しくはこちらのブログ👋

抜粋するね。
工場では
生産工程に従って、ベルトコンベアで運ばれてきたものに手を加えていき、規格品が大量生産される。

 

学校では
カリキュラムをもとにシラバスを作り、そのシラバス通りに授業を受ければ「規格人」が大量生産される仕組みだ。ベルトコンベア式の教育と呼べる。
そこで学んでいる子どもの中には、精神を病む子がいて当然。工場なら機械の生産だが、学校は心を持つ子どもの教育だ。製品を作るのと同じようにされたらたまったものではない。これでは不登校も生まれるし、ストレス耐性のない子はいじめたりいじめられたり、社会不適応になったり、果ては自死にいたったりする。そういう教育の中で育った私だが、私の方が異常なのかと思ったりもする。まあ、制度が先か意識が先かという哲学的な話に及んでしまうが。
そういう大量規格品生産工場型教育を、普通科教育の教育方法に採用しているのが日本だと理解している。(普通科教育の厳密な定義は置いておく)。この「普通」という言葉のチョイスが良くない。普通とは広く通用する状態のこと。日本人は「普通」≒「みんな」ととらえ、普通でないと異常とらえる。没個性、みんな一緒でなければならないと思ってしまう。普通科教育を「普通の子が学ぶ教育」と誤解し、普通科にいないとダメだと親は判断する。普通科教育は「広く通用する科目」を教えるという意味であり、決して普通の子が受ける教育ではない。ここを親が誤解すると子どもに悲劇が生まれる。だって普通の子って、私はよく分からない🤷‍♂️
(「つれづれなるままに」より)
今の学校制度に対する認識は、この少年と私は近いものがあるの。それを10歳で認識したとしたら、彼は早熟で才能がある子よ。周りの大人が吹き込んでいないと信じるが・・・。

 

(8)ゆたぼんさんへ

①私があなたの父親だったら

学校は必要なものなのよ。その学校を良くしないといけないわ。だって、あなた、同級生がロボットに見えたんでしょ。本当は人間なんだから、ロボットにならされたのよ。なぜその級友を助けないの?そんなに行動力があるのに。目の前の級友を助けずにして、
夢は子どもだけが乗れるピースボートで世界中に友達をつくり、戦争をなくすこと。(琉球新報社)
って、私には理解できない。世界中に友達を作る前に、目の前の友達を救ってやれよ~😓。

 

私があなたの父親だったら、
「そうか~。ロボットに見えたか~。あなたすごい視点を持っているよ。」
「学校は行っておいた方が良いよ。あなたが心の病を抱えていないのなら。」
「学校に行かないという選択肢もあるけれど、学校に行ってロボットにされないようにするにはどうすれば良いんだろう。」
「そもそもどんな宿題だったの?」

→ここでやるべき宿題だったら、叱り飛ばして終わりだな😎。

私から見ても、あなたがやる必要のない宿題だったら
「これを一律に機械的にやらされるのは、そりゃロボットだよ。じゃあ、パパと一緒に先生に聞きに行こうか?」
だよなぁ🤔。トコトン理詰めで先生を問い詰めるなぁ。それで埒が明かなかったら、宣戦布告だよ👊。だって、そんな宿題ごときで、自分の子どもの学校で学ぶ権利を奪われたらたまったものではない😒💢。YouTubeを使うよ。
でもね、それでは、あの科学者もお笑い芸人も小説家もこないし、マスコミも動かないだろうなぁ🤔。だって取り巻きだもの。あなたに会ってくれた多くの人は、あなたの今後のことなんてこれっぽっちも考えてくれていない可能性が高い。だって取り巻きだもの😱。

 

②私の勝手な、誠に勝手な希望

それだけ行動力があるのなら、学校に通いつつ、日本が採用している学校制度にメスを入れる活動をしてほしい。そして、多くの友達を救ってほしい。その才能と行動力を、私は誰でも通いたくなる学校制度を作る方に向けてほしいと勝手に思っている。
 
不登校は不幸じゃないよ。
 
心の病に戦っている子もいれば、行きたくても行けない子もいる。そういう子達と、ゆたぼんさん、あなたは異なると思うよ。だって、そんなに行動力があるんだもの。
 
周りの大人は、彼を利用せず、理性のある判断が求められる。
 
学校で学ぶ内容も大切だよ。だって学校に行かず歴史嫌いだったら、信長さんに会えないんだぜ~😎。みんなが楽しく通う学校であってほしいなぁ✨

 

(9)追記

あくまでもauヘッドラインに流れてきた記事をもとに書きました。この記事に書かれていないこの少年の葛藤があったとしたら、お詫び申し上げます。