つれづれなるままに歴史を語る②190315
前回の話はこちら
(1)歴史を学ぶとは
さて、この回から、本格的に歴史についてお話しするわ🎵😊。私は塾の講師だから、まず、入試問題に絡めよう。
さて、次の歴史的事件を年代順に並べかえてみてね👨🏫
①5・15事件
②満州事変
③国際連盟脱退
④日中戦争
さて、できた人、手を挙げて☝️😊。おっとここはドイツではない。日本だから、こうだった🙋♂️。ドイツでは日本式挙手だと逮捕されるわよ~😱。これも、この時代に起きたことが影響しているのよ😔。気になったら、「ドイツ式挙手」でググってみてね🎵
話がそれた😅
この並べ替え、年代を語呂合わせして覚えたという方も多いんじゃないかしら。
①戦憎い(1932)5・15事件
②戦に行くよ(1931)満州事変
③脱退して行く散々な(1933)道
④戦長引く(1937)日中戦争
年代語呂合わせって、受験勉強のスパイスであるが、これが「歴史は暗記物」という誤った理解となる原因の1つだ。
この歴史の並べ替え問題って、作問者の意図は、問題を解く者の歴史の因果関係の理解を知ることなのよ😊。それを記述問題にすると採点の手間がかかるじゃない。だから、並べ替え問題にしているの。
だって英語にだって、理科にだって、国語にだって並べ替え問題ってあるじゃない。
英語は、単語がバラバラになっている問題。理科は、例えば実験の手順を問う問題。国語は段落を並べ替える問題。
英語は正しい文法の理解、理科は正確な手順、国語は論理の流れの把握を作問者は知ろうとしているの。これらを語呂合わせの暗記をするかな🤔。どれもだけれど、例えば国語の段落の並べ替えを暗記するってあり得ないじゃない🤣。でも、社会ではそれをしようとする。暗記が好きな子はいるけれど、それは稀で、ほとんどの子にとっては苦行よ。
社会科も科学なの。どの教科も科目も、そう教(科)であり、(科)目、それを学ぶのが科学と理解しても良いんじゃないかなぁ🙄。キチッと体系化されているもの。
科学的方法を用いて学ぶもの。科学的方法とは原因と結果を分析するもの。こうすればこうなる、ああしてもこうなる、帰納法だね😊だから、「歴史の法則はこのはずだ。だから、今起こっていることは、こういうはずだ。」とか「歴史の法則はこのはずだ。だから、この状態は善だ、悪だ。」という視点は、危ないのかもしれないの😅
(2)歴史の因果関係
さて、さっきの問題。知っておかなくてはならない年代も当然ある。昭和前期であれば、1945年と15年戦争。日本人なら、ここは一般常識としたい。
1945年に終戦(敗戦)。その敗戦にいたる直接的な原因が、その15年前。1945年の15年前は1931年よ。間違えないでね😉
それが満州事変。関東軍が政府の言うことを聞かず勝手に戦いをし始めた。事変としているから、戦争としないわよ。満州国を作って、そこを日本の市場にしようとしたことも目的の1つ。ここは経済の理解も必要だわ🎵。それに反対していたのが、犬養毅だっのね。
首相官邸に青年将校が乗り込んでくる。
犬養「話せばわかる」
将校「問答無用」🔫
パパ~ンと銃声が鳴る。そして将校は去っていく。
瀕死の犬養はそれでも
犬養「あの将校達を連れ戻せ。話せば分かる」
と言って息絶えた。
政党政治は話し合いの政治。「話せば分かる」
軍国主義は話し合いなんか無用。「問答無用」
ほら、犬養と青年将校のやり取りが、この事件の歴史的意義を象徴している。
「話し合いの政治」から「問答無用の政治」へ。入試では「政党政治が終わり、軍国主義となるきっかけとなった」ぐらい書ければ良いんじゃない👨🏫
国内の邪魔者は消した。晴れて軍部の思惑通り、満州国を建国できた。だけど、国際社会が許さない。でも、これまでに日本も妥協しないのも、外交の不味さ。満州国について、賛成1、棄権1、それ以外の国は全て反対に票を投じた。それにぶちギレた日本代表の松岡は席を蹴って連盟脱退。日本と中国の関係も悪化し、ついに日中戦争へ。
ふぅ😵💨。何となく流れがつかめたかしら😖