つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

かごの中の小鳥

かごの中の小鳥は

 

生まれたときからかごの中

 

かごの外の世界も

 

見えるのはかごの周りだけ

 

しかし大空は見える

 

あの陽はどこからくるのだろう

 

あの雲はどこへと行くのだろう

 

かごの中でそんな疑問を抱きながら生活をしている

 

食べ物には困らない

 

飲み物にも困らない

 

小鳥は何不自由なく暮らしている

 

その小鳥にカラスが近づく

 

このカラスは親子で毎日町でゴミを漁っている

 

他の鳥を騙して生活している

 

かごの外の世界で自由を謳歌しているが生き馬の目を抜く生活をしている

 

そんなカラスがかごの中の小鳥に囁いた

 

「世界は広く、もっと自由だよ」と。

 

かごの中の小鳥にはカラスが鷹に見えた

 

素敵なカラス

 

かっこの良いカラス

 

かごの中の小鳥にとってカラスは王子さまに見えた

 

私もかごの外で羽ばたきたい

 

さぞかし素晴らしい世界なのだろう

 

かごの中の小鳥は胸をときめかせた

 

カラスがかっこよく見えれば見えるほど飼い主を煩わしく思うようなっていった

 

食べ物はあって当たり前

 

飲み物は当たり前

 

飛ぶ必要もない

 

それが不満になっていった

 

飼い主がそのかごの中の小鳥をツガイにしようと思っていた矢先、かごから小鳥がいなくなった

 

カラスがかごの扉を開けて小鳥を外に出したのだ

 

かごの中の小鳥は自由を得た

 

今まで住んでいた世界から、ずっと遠くの世界に親子カラスと共に旅立った

 

外の世界は本当に自由か

 

生きるために食べ物を自分の力で勝ち取らなくてはならない

 

生きるために飲み物を自分の力で勝ち取らなければならない

 

生きるために他人を蹴落とさなくてはならない

 

そう

 

しなくてはならないことが増えるのだ

 

それも自分の力で

 

自由を得た分、しなくてはならないことだらけになるのだ

 

 

それが本当の自由だ

 

 

かごの中の小鳥はそれを知らない

 

カラスの親子は自由の良さだけを小鳥に話した

 

カラスの親子は、本当の自由を得た代償について小鳥に一切話していなかったのだ

 

さてこの小鳥は幸せになれるだろうか

 

かごの中の不自由が自由だっんだと思いやしないだろうか

 

かごの中の小鳥よ

 

外の世界は、あなたがかごの中で思い描いていた世界通りだったか

 

そう思いながら

 

空となったかごの中と

 

真っ青な空を飼い主は見ている

 

 

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ふとね🙄

かごの中の小鳥がかごの外に出ることは本当に幸せなのかという疑問が生まれたのよ。

 

 

自分の意思でかごの外に出たのか

 

動物の本能でかごの外に出たのか

 

 

どちらなのかは小鳥自身にしか分からないんだけれど。

 

 

しかし、かごの中の小鳥がカラスに誘われて「かごの外に出たい」と言ったときに

 

「あぁ、それは素晴らしいことだよ。それを引き留めることは良くないことだよ」

 

という人は、この小鳥の将来なんて他人事なんだろうなぁと私は思う。

 

あっ❗️

小鳥なんだから「他人事」ではない、「他鳥事」かしらね😅