つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

言葉にはならない気持ち

小学生の男の子。母子で来訪。私の教室で速読講座での入塾が決まった。体験を含めたら2度目の来訪。私とは、まだ初対面に近い。初対面のときからであったが、この少年は横柄な態度でをとる。出したペットボトルのお茶を一気にのみ、ペットボトルを振り回す。私にタメグチで話す。母親に乱暴な言葉を使う。私が親だったら、厳重な指導をするなぁと思っていた。母親はあまり注意をせず、何度か悪さをしたあとに「やめなさい」と少し強い口調で言った。しかし、言うことを聞かない。

 

入塾することが決まり、次回からうちの塾生。一人で塾に来て同じ態度を取ったら指導しようと手ぐすね引いていた。

👦「ママも一緒にやろうよ。」

 

👩「ママはいいのよ。」

 

👨‍🏫「社会人の方も受講できますよ😁。」

 

👦「ほら。」

 

👩「今後、考えて見ましょうかね。ところで、先生。この子、塾まで一人で来られないと言うんです。」

 

👨‍🏫「ご自宅は…。」

 

👩「ここまで10分もかからないのです。まっすぐ歩けば良いだけですから。隣のスーパーまでは一人で行けるのに。

 

👦「だって、道が分からないんだから仕方がないよ。」

私はここでピンときた😃💡

👨‍🏫「そうか。この教室に来ることには、あなたはなれていないし、あなたにはあなたなりの、他の気持ちがあるんだよな。」

さっきまで元気の良かった少年が、うつむいて頷いた。

👨‍🏫「お母さん。このように言ってくれるのも今のうちですよ。これから大きくなりますから。」

 

👩「そうなんですかね🙄」

 

手続きが終わり、母子は手を繋いで教室を出て行った。

 

言葉にできない気持ちがある。その気持ちを汲み取るのも大人の務め。