つれづれなるままに

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大阪城のエレベーター

首相のG20での発言

「大阪のシンボルである大阪城は、最初に16世紀に築城されました。石垣全体や車列が通った大手門は17世紀はじめのものです。150年前の明治維新の混乱で、大阪城の大半は焼失しましたが、天守閣は今から約90年前に、16世紀のものが忠実に復元されました。しかし、1つだけ、大きなミスを犯してしまいました。エレベーターまでつけてしまいました」

大阪城のエレベーター設置… (ハフポスト) - auヘッドライン - auサービスTOP https://news.headlines.auone.jp/stories/topics/story/12500554?genreid=1 #auサービスTOP

 

この発言では、過去のものが忠実に復元されることを重視する考えである事が読み取れる。私は、この考えを否定しない。

 

「過去のものをオリジナルで未来に残したい」という気持ちは大切である。人類の軌跡を見るのは、未来に生きる人たちの権利とさえ思える。例えば、法隆寺に、金閣寺や銀閣寺に、いや、ピラミッドにエレベーターやエスカレーターを付けたら、それは大きなミスだろう。これはオリジナルだからである。また、補修工事をするのなら、出来る限りのオリジナルの復元を目指すということも大切だと考える。

 

そう☝️😄

 

私はオリジナルに限っているの😅

 

そして、オリジナルがなくなり、それを復元する際に、「オリジナルに忠実に復元しよう」という意見が出ることも当然であると考える

 

大阪城の場合を考えよう🤔。

 

天守閣にエレベーターが設置された。この天守閣は、大阪市民の寄付で、昭和6年(1931年)に建てられた時に、エレベーターも設置されたの。平成9年(1997年)にスロープなどが設置された。既存の城を維持しながらバリアフリー化。

 

昭和6年と言ったら、戦前よ😱。満州事変の年なのよ。大日本帝国憲法下の日本なのよ。戦前の日本人、いや、大阪人の心意気と優しさがにじみ出てている。「ただ単に、楽して天守閣を登りたい」という気持ちだったかもしれない😅。

 

しかし、それでも良い。

 

みんなで大阪城の天守閣に登りましょうという大阪人のお茶目な気質が出ているわ😆。「身分が上の人も下の人もみんなでお茶を楽しもうぜ」と、茶道の堅苦しい形式美を壊した英雄豊臣秀吉の気質にも通ずる、大阪人の気概も感じるわ。

 

城+エレベーターは、「和洋折衷」と「古今折衷」が産み出した、人に優しい建造物なの。それを戦前の日本人が作ったのよ。日本の誇りよ📢🤣

 

それを「大きなミス」と言い放つ首相の見識。

 

あなた、改憲して、今の日本の国体を変えようとしているが、日本人の良さを理解していないわ。この大阪城にエレベーターを設置したことは、あなたが言う「日本の誇り」なんじゃない。あなたが言う「美しい日本」なんじゃないの。

 

私は、大阪城のエレベーターを誇りにし、世界にアピールできない人が言う「美しさ」や「誇り」に疑問なの。だから、あなたが推し進める改憲も賛成出来ない。

 

「改憲」を論議し、「改憲」することには賛成よ。だって改憲条項が憲法に書かれているんだから。

 

しかし、権力者を制限する憲法を、権力者自身が作ることにも大反対。だって、やはり国民に寄り添えないもの。自分を取り締まり網の目は大きくするものだもの。しかも、日本人の良さも理解していない。少なくとも、私の愛する日本人を理解していない。

 

どうしてもミスだと言いたいならば「大阪城内に不特定多数の人が入るようにしたのは大きなミスだった」と言えば良かったのよ。「足が悪い人でも入場できるようにするために作ったもの」を「大きなミス」と言うのは強者の理論。

 

私は分析する。今回の発言を踏まえ、彼の思考を🤔。

 

多様な国民<彼の考える国体・伝統・文化

弱者に寄り添う<強者の論理

 

言いすぎかしら😅

 

私は日本の文化・伝統を愛する。しかし、それは多様な国民があってこそ。そして、和洋折衷、古今折衷、柔軟な思考を誇りに思う。

 

健常者も障害者も、主義主張の異なる様々な人も、みんなで大阪城の天守閣から眺める景色って素晴らしいと思うわ。あなたも、ぜひそういう視点を持ってもらいたいわ。