死にたい奴は勝手に死ねばよい❓🤔(つれづれなるままに心理を語る⑧)
(1)事件・事故
また、痛ましい事件が起きた。憂鬱になる。死傷した方々やその家族のこと、そして、自分も同じ目に遭わされる危険性を思うと、怒りと不安でいっぱいである。私も第三者であるが、多くの人の同じように犯人を許せない気持ちだ。
もう、日々のニュースが辛い。煽り運転、池袋の死傷事件、体罰、いじめ、交通事故。最近、体調が良くないのも、こういった事件・事故をニュースで見続けているからかもしれない…。
(2)「死にたい奴は勝手に死ねばよい」というコメント
このコメントに警鐘を鳴らす人もいれば、その警鐘に反感を持つものもいる。
私もこのコメントが気になった者の一人である。ここで、私はこのコメントについて検証したい。
①誰のための言葉か?
これは誰に向けた言葉なのだろうか?加害者に向けた言葉なのか。被害者に向けた言葉なのか。遺族か?それとも社会にか?
また、この言葉を発したことによって、何を得るのだろうか?
このような事件が起きる抑止力になるのだろうか?それとも重軽傷を負った被害者やその家族、遺族の慰めになるのだろうか?抑止力にはなりそうもない。だって人を殺して自分も死のうと考える者に「死にたい奴は勝手に一人で死ね」と言って、殺人を思い留まるとは思えない。また、被害者やその家族の慰めになるとも思えない。少なくとも、私が被害者やその家族だったら、慰めにもならない言葉だ。
こう考えていくと、この発言は個人に向けたものではなく、社会に向けたものであろう。それも今後の犯罪の抑止力にならない言葉だ。それでも発したということは、発する者に何かしらの意図があるはずだ。社会に向けて何を発したのであろう。それは、「私はこれだけ犯人を憎んでいる、犯人を許せないんだ」つまり、自分は善人なんだと言いたいだけなのではなかろうか🤔。だって、今後の犯罪の抑止力にもならず、被害者やその家族の慰めにもならないのだから、自分のために発したと考えてよかろう。まぁ、こう言って、自分の溜飲を下げたんだろうなぁ。
②「死にたい奴は勝手に一人で死ねばよい」って真理か?
私ね。この犯人に向かって「死ぬのなら、善良な人を殺さずに一人で死んでくれよ。」と言うのなら、まだ理解できる。私が遺族なら泣きながらこのように訴えるだろう。
この加害者個人に対することを、「死にたい奴は」と一般化することは許されるのだろうか?
私は許されないと考える。
死にたい人は沢山いる。「死にたい」と「死ぬ」は天と地の差があるんだよ。「死にたい」は望んでいるに過ぎなくて、まだ生きている。今回のケースなら「死にたい奴は」ではなく、「死ぬのなら」である。細かいようで、細かくない。言葉は大切である。
ここで飛躍をしよう。
「死にたい奴は一人で勝手に死ね」を肯定する人は、この言葉に警鐘を鳴らす者に、
「お前は被害者やその家族ではないから言えるんだ。被害者になってみろ。」
と言う。
この理屈が正しいのなら、この言葉を肯定する人たちは、
「お前は『死にたい』と思うくらいのひどい状況じゃないから言えるんだ。『死にたい』と思うくらいのひどい状況になってみろ」
と言われたら、どう切り返すのだろうか?
こう考えていくと、まぁ、結局は、肯定派も否定派もどちらも当事者ではないのよね。
異論反論たくさんあると思う。
私はこの加害者に、「死ぬのなら、周りを巻き込んでほしくなかった」と言うだろう。私の加害者に対する願望だ。しかし、「死にたい奴は勝手に一人で死ね」とは言えない。「死にたい奴は、人に相談してくださいね。」と言いたい。私に相談しても解決しないだろう。そんな力なんて私にはない。しかし、聞くことは出来る。
(3)人の幸せを奪う奴
人の幸せを奪う奴は非道である。殺人は、非道の最たるものだ。同情の余地はない。痛ましい。最近、本当に気持ちが沈んでいるのよね。痛ましい事件や事故の被害者やその周りの方々のことを思うとね。
そこを耐えて、飛躍させよう。
そう、最たるものということは、他にもたくさんあるということ。
社会も人の幸せを奪っている。
政治も人の幸せを奪っている。
人のお金を15兆円溶かしておいて、国民に自助を求めるなんて信じられない。これも、国民の未来の幸せを奪っていることになると思うの。
病気を費用対効果で考え、助成をしないという発言をすることにも心を痛める。
悲惨な戦争を経験した者に、戦争を肯定するように強要するような質問の仕方をすることにも心を痛める。
いじめや体罰、パワハラなども人の幸せを奪っているのよ。
世の中全体が、人の痛みを感じず、人に厳しくなっているように感じる。
「死にたい奴は一人で勝手に死ね」という加害者への怒りを一般化したこのコメントは、人に厳しい世の中を象徴していると私は感じる。そして、この思考も、間接的に人の幸せを奪う思考なんじゃないかなぁ🤔
これまでのお話はこちら👋☺️
バスの中での出来事(つれづれなるままに心理を語る⑦) - つれづれなるままに