つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

教育・子育て考

大学に進学したいとチューが言い出したのは昨年の冬。そのときの親としての悩みを書いたブログはこちら👋😄。チューは特別支援級に通っているの。


自我の目覚め・自立の一歩190216 - つれづれなるままに

 

そして、私が在籍した大学にも連れて行った😄。


チューの成長日記③190211② - つれづれなるままに

 

(1)多くの保護者が陥る過ち

いえ、過ちと言ったら語弊があるかも😌。少なくとも、私の経験則からすれば過ちとなるものとご理解ください🙇。子育てや子の教育に関して、以下のように考える傾向があるように思う。

 

①少しでもハードルを高く。

→適度なハードルの高さがあるのよ😉

 

②基礎が固まっていないのに応用力をつける指導を求める。

→応用力をつける前にやることがあるのに、そこには目を向けないの😣。

 

③不注意でテストで点数が取れていないのに基礎力が足りないと考え過ぎる。

→不注意も基礎力のカテゴリーだが、それでドリル的なものを徹底的にやらせてもね😅。あと、受験生からの相談でよくあるのが、「基礎力がないから、今は過去問をやらない。過去問は12月になってから」と言うもの。それでいて現役で合格すると言っている。ゴールの日が決まっている勉強(いわゆる受験勉強)と日々の勉強は、同じ点もあるが、大きく異なる点もあるのよね😅。

 

④今までやってきたことが無駄になる。無駄にしたくない。

→これ、結構あるケースなのよ。幼児教育を施して、学力にムラができてしまうとよくこんな考えになるの。プレ幼稚園から英語を学んできたり、小学生なのに高校生の数学を習っていたり。それでいてアルファベットが書けなかったり、分数の計算があやふやだったりするケースが多いのよ。保護者の教育リテラシーって大切よ。

 

⑤お金さえ払えば誰でも子どもは天才になる。

→「え~。そんな事、思わないわよ~。」って思った方。いえ、これに近い考えの方は多いわ😅。だって、巷に溢れている塾の広告を見れば分かるじゃない。東大○名とか、これだけ点数が上がりましたって言って担当とガッツポーズしている写真を載せるとか😎。
 
極端な例だけれど、他塾に通っている小5生で、転塾相談を受けたときのことをお伝えするわね😊。象徴的だと思うから。もう5年以上前の話よ。

 

小1から塾に通っているのだが偏差値が40前半。母親は開成中を本気で志望している。学習の習慣もついていない勉強嫌い。ここで何とかしてくれとのこと。
「プロだったら、受からせて当然でしょ。こちらはお金を払うんだから。」
と言われた。
その母親に私は
「初対面の方に誠に申し訳ございませんが、医者でもお金を頂いて治せるものと治せないものがあるように、私どもも受からせることができるものとできないものがあります。プロだから何でもできるというものではありません。申しわけございませんが、少なくとも私の教室では受からせることができません。」
と突っぱねた😔。心の中では「今まで通っていた塾に言えよ」って思っていたの😅。

 

この「お金を払っているから」とか「プロでしょ」という言葉って、安易に使うのは、「消費者の店員に対するハラスメント」だと考える🙄。
 
見栄が正しさを見えなくするのよね😄。
 
前置きが長くなってしまった🙇。

 

(2)教育・子育て考

①教材の購入

大学に進学したいと言ったチューに買い与えた教材がこちら。

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小学1・2年生のうちに「しゃかい」の見方・考え方が楽しく身につく本
 
小学1・2年生のうちに「りか」の見方・考え方が楽しく身につく本

小学1・2年生のうちに「りか」の見方・考え方が楽しく身につく本

 
チューの通っている特別支援級には理社の授業はない。でも、大学に行きたい。算国は当然として、理社をどうするか。私のシビアな見立てでは、チューが大学に入学できる可能性はE判定だ😓。だから「まずは、国語と算数の力をつけようね」と言うことだってできる😔。しかし、せっかく彼は向学心を持ったのだから、それを大きく伸ばすのも親の務めだし、彼にとっても良いことなのよ😄。
 
「じゃあ、どこから始めさせるか。」と迷い、私が選んだのがこのドリル。買うときに、彼に配慮したわよ。
👨「社会はこの教材にしようか。」
👦「はい。」
👨「じゃあ、このページの問題を解いてみよう。」
👦「解けました。」
👨「あなたにとっては簡単だよね。」
👦「はい。」
👨「簡単なことから始めるって大切なんだよ。あなたは小6生。これは小1や小2用。簡単でも学校で学んでいないのだから、ここから始めてみようよ。」
👦「はい。」
👨「夏休み前までに終わらせたら、小3用の教材を買うからね。やってみるか。」
👦「はい。やってみます。」
妻の実家近くに、大きな本屋がある。その本屋には、実家に行くと必ず行くことになっている。その本屋での昨日の出来事。そしたら、その日の夜。妻の実家で夕食を食べた後、チューが、
👦「勉強をやります。」
と言って、あの教材を私のところに持ってきた。私はチューの傍らで「簡単だね。」「出来るよね。」「すぐに終わりそうだね。」と承認するだけ。

 

②私の教育信条

1.子どもの学力よりも低い教材から始める

→子どもの性格や知力にもよるわよ。私は勉強が「できる」「簡単」と子どもに思わせることを大切にしている。

 

2.教材選びは子どもの納得感がとても大切

→小学生の子どもの教材を選ぶのは親だが、子どもが「自分で選んだ」とか、「やることを決めた」と思わせるのが重要なの。勉強って最終的には興味関心、そして自立に繋がるものだから。

 

3.学年に拘らない

→子どもに配慮する。子どもにだってプライドがある。「あなたができないから」ではなく、「あなたに必要だから」というスタンスで。そして、「いつまでにやりあげよう」という期限をもうけて、次のステップを示す。期限は余裕を持ったものにする。今回のドリル、夏休み前までにやり終えようと私は言ったが、1ヶ月で終わるよ。早く終われば「おぉ、あなたの事をみくびっていたよ。こりゃ失礼いたしました。🙇」なんて言って、自尊心をくすぐってやれば良いのよ🎵😉✨

 

4.夢と現実のバランスを考える

子どもが「~になりたい」と言うのは、とても大切なこと。自我の1つだから。子どもがなりたい自分になることに親がなりふり構わず応援するのも良いことだと思う。しかし、そうすると無理が生じることが多い。私がプロの目で見ると、チューにとって大学進学は、どこの大学であろうと、野球少年がプロ野球の一軍選手になることぐらいハードルが高い。

 

だからと言って諦めさせない。
だからと言って、今、無理なハードルももうけない。

 

大学進学まで1000歩の道のりだとして、彼は300歩しか近づけないかもしれない。でも、これを「~しか近づけない」ととらえるか、「~も近づけた」ととらえるかで、同じことでも大きく異なるのよ。私は、近づこうとする努力とプロセスが大切だと考えるから、「~も近づけた」ととらえるの。

 

5.承認と誉め

誉めるって難しいのよ。あることが出来たことを誉めるということは、誉めた人は、そのあることをその人は出来ないと思っていたことになる。

 

う~ん。分かりにくいね🙇。

 

例えば、チューが計算問題が10問全て丸だった。それに対して「スゴ~い」と評価したら、全問正解は彼にとってはスゴいことのなっちゃうの。つまり「スゴ~い。あなたが10問全て正解するとは思っていなかったよ。」になっちゃうのよ。だから誉めるときは気を付けてね。誉めるって誉められた方には嬉しくないこともあるから😔。
だから承認が大切なの。「全問正解したね。」とか、「もう終わったんだね。」と評価を薄めて事実の部分を強調する。まぁ、「もう」は評価に繋がるが、このくらいの評価にとどめておく。

 

(3)塾にて

塾での指導にも生かしているが、塾は教育ではなく「教育サービス」だから、短期的な数値面での良い結果も求められるのよ😅。どんなにプロセスが良くたって、短期的な結果が良くないと評価されない。プロセスが悪くとも、結果がよければ保護者や生徒に評価される。象徴的なものは過去に出た定期試験のコピーを生徒に渡すこと。だってこれは違法でしょ。著作権上で。でも、保護者も生徒もそれを求め、そういう指導をする塾が喜ばれている。暗澹たる思いになることもある。
 
今回のはビジネス抜きの私の子育て教育論。これはビジネスにはならないなぁ。いや、ビジネスはビジネスにならないものをビジネスにすることなのかもしれないぞ🤔