たくさんの花が咲き乱れる様子を見て、多くの人は「きれいだなぁ」という感想を持つだろう🤔。
私もその一人なのだが、この花を見て思い出すのは、千利休の「一輪の朝顔」。
千利休とは、織田信長と豊臣秀吉に仕えた茶人。「わび・さび」という芸術を大成した人。政治的にも絶大な影響力を持っていた。
信長は、茶を政治に利用した。茶会を開けるのは一部の信長が認めた者だけとした。だから、茶道具も価値あるものとなった。信長の武将、滝川一益は、領地一国よりも茶道具を信長に所望したという逸話もある。
茶会は、今とは意味合いが全く異なる。茶室の中では密談が行われるのよ。政治的な駆け引きや取り決めなどか、茶室の中で行われるの。
その茶人の筆頭というかリーダーが千利休よ☝️😄。
彼に取り入ろうと、全国の大名や武将が彼と親睦を深めたり、彼の弟子になったりした。
【千利休の一輪の朝顔の話】
秀吉が利休に茶会に招かれると庭の朝顔がすべて切り取られていた。不審に思いながら秀吉が茶室に入ると、床の間に1輪だけ朝顔が生けてあり、1輪ゆえに際立てられた朝顔の美しさに秀吉は深く感動した(『茶話指月集』)Wikipedia
咲き乱れた朝顔よりも、一輪際立てれた朝顔が美しい。このエピソードは、私は色々な疑問が沸き起こる🤔。
権力者が支配したいもの。
人と土地は当然よね😄。
そして、時間をも支配する😅。
日本には元号がある。元号って時の支配なのよね。西暦はキリストが時を支配する。
支配欲って、人の心まで及ぶ。何が美しいかということまでも支配したくなる😱。
秀吉の美は豪華絢爛。
キンキラキン✨
利休の美は侘びさび。
余計なものは全て削ぎ落とす。
対極なのよ。正反対😱。
一輪の朝顔の美しさに、秀吉はそんなに感動したのかな?🤔
そう☝️😅
素人の私には、ここがしっくり来ないのよ😌。
まぁ、秀吉も、大物、一世の怪物。侘びやさびを理解しただろう。しかし、秀吉は支配者。利休の侘びやさびに美を支配されて心穏やかなはずはない。
秀吉は感動した。感動したということは、利休の美に秀吉の心が支配されたということだ。独裁者にとっては、これは脅威だ。
それに、1つを際立たせるために、他の朝顔を全て切り取るとは、驕りではないかしら🤔
際立たせる一輪の朝顔を選ぶのも利休。他の朝顔を殺すのも利休。美を支配している。やはり、日本を支配する秀吉にとっては脅威だ。
それに、1つを残して全て切り取ったという行為は、秀吉への当て付けにも見える。だって秀吉は、たくさんの人を殺して今の地位を得ている。主君の妻や息子や娘までも殺している。
私の秀吉評はこちら👋😄。10000字以上の大作ブログよ😅。チョー暇だったら、お読みになってね😉✨
たくさんの朝顔を殺し、一輪のみ残した。この一輪は秀吉よ。
「秀吉よ。お前が天下人となったのは、この一輪の朝顔と同じように、たくさんの犠牲があったのだぞ。」
と利休は暗に示したのではないかなぁ❓🤔
茶室は狭い空間。どんな貴人でも、刀は外において、膝を屈して茶室に入る。茶室の中では、身分の上下はない。あるのはホストとゲストだけだ。
このように考えると、利休が秀吉に見せた一輪の朝顔は、秀吉の喉元に突きつけた刃のように思える。
千利休は豊臣秀吉に切腹を命ぜられ、果てた。その切腹の理由は諸説ある。私は、この一輪の朝顔のエピソードは、秀吉と利休の確執の象徴だと考えるのよ。
咲き乱れる花を見ると、ふと、千利休を思い出す。