つれづれなるままに人物を語る③光源氏&藤原道長(平安時代)編
(1)光源氏のイメージ
皆さんは、光源氏についてどういう印象を持っているかな❓🤔
美青年
女性に優しい
優雅
頭が良い
身分が高い
等々。
良い評価を与える人が多いのではないかなぁ🤔。少なくとも「光源氏」と聞いて、眉をひそめたり、蛇蝎のように嫌ったりする人はいないと思う🙄。
光源氏とは、平安時代に紫式部が書いた長編恋愛小説の主人公だ。幼いときに亡くした帝に愛された美しい母の面影を追い求め、様々な女性遍歴を経るお話なのよ。皇子のままだと後ろ楯がないので、「源」の姓を与え、帝である父は光の君を臣籍降下した。源氏の姓を与えた。彼は皇族から離れたのよ。帝の後妻は母に似ていて、慕う気持ちが愛に変わり、その母との間に子をなしてしまうという皇室スキャンダル小説なのよ。途中ちょっとした挫折も味わったが、最後は準太上天皇となり、天皇に準じた人となり、皇族に戻った。
源氏物語の話をさせたら、また、大きく話が脱線するので、今日はこのくらいにしておくわ😉✨。興味があったら、源氏物語を読んでみてね。
漫画でも良いわよ。私は大学受験の際に、この本を読んだわ😄
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ここでお伝えしたいのは、「光源氏」と聞くと、有能な政治家と思う方もいるんじゃないかなぁ🤔。少なくとも「無能な政治家」と思う人は少ないと考える🙄。
では、同時代の歴史上の実在の人物、藤原道長はどうだろう。
藤原摂関政治の全盛期を築いた人物で、藤原道長の娘3人が皇后となったという「一家立三后」達成し、権力の頂点を極めた。宴席で「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」と歌い、不遜なイメージもある。彼も光源氏と同じように、少なくとも無能な政治家という評価はない。いや、こちらは「有能である」というイメージの方が強いかもしれない😅。
源氏物語の作者紫式部のパトロンが藤原道長であり、光源氏のモデルは藤原道長や在原業平ではないかと言われる。なぜ「光藤原氏」ってせずに「光源氏」にしたのかという検証も面白いところだが、これも次の機会に譲ろう。今回のブログは、脱線にとても注意しているのよ😅。
光源氏も藤原道長も無能なな政治家というイメージはあまりない。というか、政治家というイメージもあまりないのかもしれない。
(2)日本の大人物観
この二人は、架空か実在かの違いはあるが、日本人の大人物という評価は多くの人が持っているだろう。
では、彼らは何をしたのだろうか🤔。私は光源氏が日本人が抱く大人物の象徴であると考えるのよ🙄
光輝くような、誰もがうっとりするような容姿・風貌。家柄が良い、異性から持てる、世渡りが上手い、絵画や音楽の才能がある、金持ち等々…。
何だ、悪いところなんてないじゃないかぁ~😱。
うらやましい❗️チッキショー😁。
ちょっと待って✋😔
何か大切なことを忘れてはいませんか❓😓
彼は政治家なのよ。今の政治を当てはめてはいけないけれど、今の政治に当てはめてみてよ。彼って、ある意味政治をしていないのよね。女性と恋愛を重ね、政争には絵画コンテストで決着を付け、六条院という大邸宅を作って愛人達を住まわせる。下々の生活の様子も夕顔が登場する回でちょっと出てくるくらい。
そう☝️😅
彼はいわゆる政治を行っていない。極論を言えば恋愛を繰り返しているだけ。そして政治と言えば儀式だった。
では、藤原道長はどうだろう。荘園をかき集め、今でいう賄賂をもらって下級貴族の人事に口を出し、あとは朝廷の儀式と宴会に明け暮れた。荘園は脱税システム。国の高官が率先して脱税をし、国庫はすっからかん😱。
言い過ぎ?😅。
でも、そうでもないのよ😡。
以前にもブログに書いたのだが、道長は糖尿病で、目が悪かったとも言われているの。道長の糖尿病についてのお話はこちら👋😊
月がとても綺麗だよ🌙👩👨190219 - つれづれなるままに
桓武天皇が国軍をなくし、地方は乱れに乱れたのよ。警察もいないから、自衛せざるを得なくって武士が生まれたと言われる。武士って私兵なのよ。これは、江戸が終わるまで変わらない。兵士は人を殺し穢れているという理由からか、朝廷は国防を外注したの。刑部省も人の死を扱うためか、なり手がいず、武士に任せてしまうのよ。これも言霊と穢れ信仰が原因ね😱。
その治安の乱れに輪をかけたのが荘園制よ☝️😣。
本来は国庫に入る税を懐に入れて私腹を肥やした。いわゆる脱税ね。だから、税を納めても行政サービスはない。今は行政サービスがある。「だから、国に、特に政権党に感謝しなさい。」ではないのよ。それが当然なの。政権党のお陰で行政サービスを受けられるのではない。
あっ❗️話を飛ばしてしまった😎。
99%の不幸の上に成り立っているのが、貴族の栄華と国風文化であることは知っておくべき。それをしっかりと教えないのが学校教育。文化面の功罪と、政治面の功罪をしっかりと分けて伝えるのが歴史教育だと私は考える。
(3)検定教科書
教科書を読むと、中立ではないんだなぁってつくづく思うことがある。先週、中3生の定期試験対策をした。
例えば東京書籍公民の教科書。
日本の選挙制度
小選挙区では大政党の候補者が当選することが多く、議会で多数派が作られやすい特徴があります。一方、比例代表制では、小選挙区よりも少数意見も代表されやすいかわりに、議会が多数の小政党によって構成され、決定しづらくなることがあります。
(東京書籍「公民」)
こうやって子どもの頭に刷り込むのよね😱。一見、小選挙区と比例代表の長短を公平に書かれているようでしょ。こういう、公平に見えるときって危ないのよ。特にお国がやることは。これがリテラシーなのよ😎。
小選挙区
大政党の候補者が当選しやすい
≒議会で多数派が作られやすい
比例代表制
少数意見も代表されやすい
↔️議会が小政党によって構成され、決定しづらい
これは、比例代表制をディスっているってわかるかな😎。
小選挙区制の説明は、小選挙区制を導入した結果、議会の政党の構成比がどうなるかとい傾向を示しただけだ。それが長所なのかも短所なのかもハッキリと示していない。
しかし比例代表制の説明は、少数意見が代表されやすいと一見長所であると見せて、実は決定しづらいということを強調している。
私が、比例代表制の方の説明を言い換えて見よう☝️😅
比例代表制は、確かに少数意見も代表されやすいが、しかし、議会が小政党によって構成され、決定しづらくなる。
ほ~ら。私の好きな譲歩構文になるでしょ。譲歩構文は、「しかし」の後ことを強調するために、「確かに」と違う意見に譲歩するのよ。だから、この説明は、小選挙区制のデメリットをぼかし、比例代表制のデメリットを強調したものなのと私は解釈する。
私が、この教科書の作者なら
小選挙区では大政党の候補者が当選することが多い。議会で多数派が作られやすい特徴があり、安定した政権運営ができる一方、政権運営で国民の声が反映されなくなる恐れもある。
とでも書くかなぁ🤔。
だってね。
小選挙区制で選挙区に3人の候補者がいたとする。選ばれるのは1選挙区に1人が原則。Aさんは6万票、Bさんは5万票、Cさんは4万票。当選者はAさん。しかし、Aさんを支持しなかった人は少なくとも9万人いる。これで投票率が50%にすると、有権者は30万人。ということは、有権者の20%を取れば当選してしまうのよ😱。政権支持者は、こういう意見になんやかんかいうけれど、これは組織票がある政党が有利なのよ。これは事実。だから、子どもに、大選挙区制や比例代表の負の面を強調するのだという解釈もできる。だって小選挙区制にしておいた方が、政権が安定する可能性は高いでしょ😅。
私は国会議員は全て比例代表にして、名簿順位を党員で選挙すれば良いという考えなのよ。だって、国会議員は「おらが村の代表」ではなく、国防、教育、外交、医療、社会保障という一国の問題だからよ。
無理だろうなぁ🤔。
藤原氏の荘園制のように、後援者を甘い汁漬けにしているのだから😱。
(4)日本人の習性
権力者に良いようにされてしまうのが、日本人の習性であることを、私を含めて国民は自覚をすることが大切。
でもね~、私の主義は立憲君主制なのよ。共和制じゃないの。
私のような立場の者が王制擁護(持つ者)によれば立憲君主、王制廃止(持たざる者)によれば共和となる。共和制にするには、流血を伴う革命が必要だ。共和制(天皇廃止)を唱える多くの人は、この覚悟はないように感じるし、私にはこの覚悟がない。ツイッター上では意気盛んだけれど、それ以上の行動を起こすことができるのか。香港の学生のような行動を起こせるのか。
王がいると秩序が保てるのよ。だって、先日の陛下のパレードの警備をした警察官の手荷物検査にしたって、道路交通の規制にしたって、きちんとした法的根拠を示されていない。法的根拠はあるのだろうが、それを示さずに皆粛々と権威と権力に従っている。国民主権国家は、国民が権威。
日本は国民主権国家だが、天皇の権威を乗り越えられていない。だって考えても見てよ。
これが、安倍晋三首相を讃えるパレードだったら、こんなに国民が沿道に集まるかな🤔。いや、集まらないよ😅。しかし、彼は国会議員で内閣総理大臣。彼は国民の権威でもって今の地位があるのだが、そんなパレードをしたら、批判されるだろう。
主権者たる国民の権威と信託でなった国会議員、そして内閣総理大臣という立場よりも、天皇の権威は上だということだろうか🙄。
(5)王とは
王は血統が大切。王の跡継ぎは
血統が良く帝王学もしっかりと学んだ君主→◎
血統が良く帝王学を学んでいない君主→○
血統が悪く帝王学を学んだ人→×
だから、旧皇族(旧宮家)の復活を望む声が出てくるのよ。常識の有無や頭の良し悪しよりも、血筋が重視されるのが君主なのよ。
血筋が重視されるから、秩序も保てるというわけね。誰でも君主になれるとしたら、秩序も道徳も廃れるわ。
中国を見ると良い。
ここでは現代の中国人の秩序や道徳には触れないよ😅。
中国は王朝がコロコロ変わった。「王侯将相いずくんぞ種あらんや」という言葉が象徴している。王や諸侯、将軍や宰相となるのに、家柄なんか関係ないという秦を倒す農民反乱軍のボス陳勝の言葉。何かよさそうに聞こえるが、この行き着く先は、「伝統の破壊」なのよ。私もどこの馬の骨か分からない男だから、この陳勝の言葉に同意する。しかし、その同意は天皇の地位までは及ばないんだよなぁ。どうしても🙄。これは理屈じゃないのよね。
良かったよ。即位のパレード。素晴らしかった😆。