つれづれなるままに

教育や家族に関することを中心に書いていきます。

絵画や写真は1000文字分②190413②

前回のブログはこちら👋😄

親しくさせていただいているブロガーのアカツキさん。前回に続いて、私の作文欲求を涌かせる写真😆。「うっ、また1000文字書きたくなっちゃった」とコメントしたら、☆をたくさんくれたので、了承いただいたということで、引用したよ😅


【中野駅】やたら存在感あるなぁ…… - 飯テロ画像は正義!


 

明け方であろうか。宵の口であろうか。風景全体が、薄い黒みがかった青を基調としている。右手には工業団地のような建物が立ち並ぶ。中央から左手にかけて廃屋じみた4階建ての大きなビルが、ひときわ存在感を示している。そのビルの壁は、もともと白色だったのだろうか。窓の周辺の壁は白く浮き上がり、その他は黒ずんでいる。辺りは暗くなりかけているので、所々、街灯がついている。この存在感のあるビルは、入り口のみ明かりが灯っている。入り口はビルの中央にあり、右側と左側の各階に窓がある。中央は階段となっているのだろう。目に見える範囲では、各階に2部屋づつ、右に一部屋、左に一部屋ある。どこも人の住んでいる気配がない。
 
あれ、三階の左の部屋に、うっすらと明かりがついている。窓には台所洗剤のようなものが並んでいる。
 
えっ?こんな廃屋のような建物に人が住んでいるのだろうか?
 
青虫を潰したような臭いが漂う。壁はざらついている。目の前には、あの廃屋のようなビルがそびえ立つ。入り口の外灯はチカチカしている。外灯の周りには、小さな虫が群がっている。蛾もいる。足の長い蚊のような虫もいる。ガガンボか。黒ずんでいるのは長年の風雨に耐えた証。ムワッと生水の臭いがする。中に入ると、音がしない。いや、私の靴音のみ聞こえる。階段を昇ると、カツン、カツンという音だけが響き渡る。2階に上がり、三階についた。さっきと向きが逆になっている。さっき明かりがついていた部屋は、右の部屋だろう。あれ?表札がついていない。電気もついていない。そうか。建物の反対側の光が廊下の窓を通って部屋に入ってきていたのか。部屋の玄関のドアはノブ式だ。ドアの隣には窓がある。玄関の隣が台所なのだろう。ということは、さっき外から見たものは、台所洗剤ではなかったのか?表札はないが、生活感が漂っている。玄関の隣には、ビニールテープで縛られた雑誌や新聞がおいてある。玄関にこのような火をつけられる可能性があるものを沢山置いておくなんて、配慮に欠けた人なのだろう。雑誌は、ここに書くのは控えたくなるようなジャンルである。そして、新聞は競馬新聞である。
 
フム~。ここに住んでいるのは男性であろう。昔は羽振りが良かったのかもしれない。このビルは駅に近い。新宿へのアクセスはとても良い。そうか。府中まで40分程度か。競馬で身持ちを崩したのだろうか。
 
なんだか泣けてきた。何の涙かは分からない。同情の涙か。それとも自分も今後彼と同じ道を歩む可能性があるという恐れの涙か。いや違う。無常の涙であろう。この建物だって最初からこんなに黒ずんでいなかった。白く綺麗な建物で、周りから望まれて立てられたのであろう。ここに住む男だって、望まれて生まれてきたのだろう。そして、真っ白な人生に希望を持って生きていた時代もあったかもしれない。いや、望まれて生まれたのではないのかもしれない。どちらか分からない。しかし、今、廃屋のような建物に住んでいるのは事実であろう。そして、ここに住んでいることを望んではいなかったであろう。
 
ふと、わが息子が頭に浮かんだ。キミは幸せな人生を送ってほしい。他人がどうなろうと構わないという冷たい感情が混み上がった。(約1300字)

 

あくまでも、写真からのイメージです😅。明るいところで撮った写真なら、違う展開になっていたことを補足しておきます😊。だって、住んでいる人がいたらまずいから🙇